トライトンを凝縮したデザインに丸目を採用した新型BEV「パジェロミニ」はどうか?
デリカミニは、2023年5月にマイチェンを受けたeKスペースの派生モデルだ。特徴的なエクステリアデザインを採用し、4WDモデルでは、車高を上げてチューニングしたダンパーを組み合わせた専用の足回りを採用することで、名車「デリカ」の名に恥じないモデルに仕上げた。新パジェロミニも、このお作法に乗って新型車となりたいところだが、クロカン走行に耐えうる強い車体と、ストロークのあるサスペンションを備えた軽自動車用のシャシーは軽自動車用の現時点ない。
そのため、新パジェロミニは、いっそのこと、サクラ/eKクロスEVをベースとしたバッテリーEVにするのがいいのではないかと筆者は思う。バッテリーEVは、万が一の事故の際にバッテリーを守るため、一般的なガソリン軽とは比べ物にならないほどにボディが強靭だ。この強靭なボディに、長いストロークがとれるサスペンションと大径タイヤを装着した、新型の軽EVプラットフォームを用意するのがてっとり早い。
バッテリーEVはまた、動き始めに強いトルクを発生できる電気モーターのおかげで、低ミュー路での発進や、クロカン走行にも適している。三菱得意の緻密な4輪駆動制御も活かせるはずだ。強いて課題を挙げるならば、150km程度になるであろう航続距離だが、趣味色が濃いクロカン系バッテリーEVとしてならば、受け入れられるのではないだろうか。
もちろんエクステリアデザインも重要だ。1990年代に大活躍をしたパジェロを知っているオジサン世代にとっては、パジェロエボリューション(1997年~)のようなオールドスタイルだと嬉しいところだが、もはや時代遅れだろう。ここは三菱自動車の現行モデルとの「絆」をもたせるため、2024年2月に誕生した新型ピックアップのトライトンぎゅっと凝縮したようなデザインがいいかもしれない。ただしヘッドライトは、デリカミニと同じく「まん丸タイプ」にして欲しい。これでデリカミニとも「絆」をもたせることができる。
トライトンはスタイリッシュで厳つさもあり、なかなかカッコいい。海外では、トライトンの荷台付き仕様を「パジェロスポーツ」と名乗ってきた経緯もあるし、パジェロとの「絆」もどうにか説明がつく。
ぜひ日産三菱の力で実現を!!
この「クロカン軽バッテリーEV」というジャンルは、強敵ジムニーがまだ手を付けていないジャンルであり、実現すれば日産三菱ならではのモデルとなることができる。日産としても、かつて「KIX」としてパジェロミニをOEM供給受けていたように、今回も(いまは「KICKS」があることから、名前は変えなければややこしくなるが)OEM供給を受けることができれば、メリットがある。
「パジェロあってのパジェロミニ」という意義は少なからずあったであろうから、本家パジェロがいないいまは、そのあたりを説得するストーリーは必要だが、そのパジェロにも復活のウワサはある。ぜひ「親子」で復活してくれることを期待したい!!
【画像ギャラリー】唯一無二の軽本格クロカン スズキ「ジムニー」(12枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方