最新のインフォテインメントシステムを装備
インテリアは、ダッシュボードデザインが公開されている。水平基調のプレーンなデザインのダッシュボードを採用。
その中央には、大型モニターのタッチスクリーン付きインフォテインメントシステムが備わる。サイズは2種類あるようだが、バン仕様を含めて、ルノー最新の「EASY LINKマルチメディアシステム」が採用されている。トランスミッションは、現行型同様にMTとATの両方が用意されている。
ボディサイズについての情報はないが、スライドアの開口部やリアサイドガラスの大きさなどから推測すると、現行型よりも拡大されているようだ。
また、よりスクエアなデザインによって大きさを強調しているが、全幅もわずかに拡大するとみられる。若干のサイズアップは、安全面に加え、ライバルの影響もあるだろう。
同クラスのライバル、シトロエン・ベルランゴ&プジョー・リフターと比較
同じセグメントのシトロエン・ベルランゴとプジョー・リフターのボディサイズは、全長4405×全幅1850×全高1850mm(※リフターは1880mm)となっており、現行型ルノー・カングー(※全長4280×全幅1830×全高1810mm)よりもひと回り大きい。
また側面衝突の安全性を高める意味でも車幅の拡大は十分あり得る。ただ現時点での現行カングーの積載容量が660L~2866Lであるのに対して、ベルランゴとリフターは、597L~2126Lにとどまり、カングーが一歩リードしている。
単純計算では、ボディサイズが拡大すれば、カングーの優位性がさらに高まるが、安全性能の強化やプラットフォームの刷新がユーテリティにどのような影響を与えるのか注目される。
お財布事情となると、シンプルな現行型カングーは、お手頃プライスを掲げているが、豪華装備とパワフルなクリーンディーゼルエンジンを備えるベルランゴとリフターは現行型カングーより、ずっと高価。
ただ装備やエンジンが異なるため、若干ユーザー層も異なっており、今はお互いのライバル意識は薄め。ベルランゴとリフターも仕様が異なるので、価格帯も少しずれる。
新型ルノー・カングーの日本導入は2022年となりそう
現状は、互いがカテゴリーを盛り上げるよきライバル関係にあるといえるだろう。それだけに次期カングーが上級化を意識していることが気になるところだ。
しかし、日本への新型カングー導入は、そう早くはない様子だ。欧州でも2021年春の正式発売という表記にとどめられている。
歴代モデルの日本導入を振り返ると、新型がデビューイヤーにお目見えするケースは少ない。おそらく「東京モーターショー2021」が発表の舞台となり、その翌年となる2022年の日本導入とみるのが妥当だろう。
ルノー・ジャポン広報部によれば、2021年早々に販売を切り上げる予定はなく、日本法人でもフランス発表以上の情報は持ち合わせていないとのこと。
まずは欧州での新型の情報を確認し、現行型の購入か、新型を待つかの判断でも遅くはなさそう。
ただ、今後もフレンチMPVの独自性が保たれることは間違いなく、日本のミニバンにとって、より脅威的な存在となりそうだ。
【画像ギャラリー】超絶進化し大ヒット確実の新型ルノー・カングーと熾烈な販売競争が予想されるシトロエン・ベルランゴを写真でチェック!
コメント
コメントの使い方