「トラディショナル」と先進性の融合
中国で見かける最新EVはどれもセレクターをコラムシフトにしているため、比較的大きめなセレクターレバーがドスンと中心に構える様子が逆に新鮮だ。「古臭い」と評する人もいるかもしれないが、この形状は掴みやすく、なおかつ入れたポジションで固定されるので、運転中にちゃんと操作できているか不安になる隙を与えない。とても実用的で、安心・安全を感じさせる。
セレクターの横には格納式のカップホルダーを2つ装備、容器を下に押し込むことで床面が下降する。使わない時はボタンを押して上昇させ、フラットなセンターコンソールとなる。
先にも書いたが、新型ティアナ最大の特徴がファーウェイの「HarmonySpace」を採用している点だ。センターディスプレイは同社のスマートデバイスにも採用されている「HarmonyOS」を搭載し、同様のUIやグラフィックで操作する。
オーディオにもファーウェイ製の17スピーカーシステムを採用しており、車内のあらゆる場所に配置されたスピーカーには「HUAWEI SOUND」と刻印されている。音質に関しては人の好みもあるだろうが、個人的にはどこかまだ足りない印象を受けた。
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パワートレーンは以前と変わらず、通常グレードでMR20DD型2リッター直列4気筒エンジン、最上位のターボグレードではKR20DDET型2リッター直列4気筒可変圧縮比ターボエンジンを搭載する。今回試乗したのはターボグレードで、最高出力240hp・最大トルク371 Nmがもたらす力強い加速にモーター駆動のEVとはまた異なる魅力を感じた。
「快適性」よりも「走り」に振っているためか、乗り味は意外にも硬め。もしも柔らかい乗り心地で快適性を重視しているのなら、同クラスの「N7」や少し小型のPHEV「N6」を選ぶべきなのだろう。また、運転中に感じたことが物理ボタンの便利さだ。
先述の通り、新型ティアナでは中国向け車種としては珍しくボタンが多めだが、これにより操作のたびに視線をおろすことなく、物理的フィードバックをもって指先で行える。この方がはるかに安全性も高いし、何でもかんでもタッチ操作が良いわけではないと改めて実感した。
メーカー希望小売価格は13.99~16.79万元(約306.6~368.1万円)となる。12月頭から納車が始まっているが、購入層のおよそ半分が1990年代以降に生まれた世代とし、純ガソリン車ながら若い世代からも注目を集めているようだ。
まだまだセダンが元気? これからのラインアップにも注目!
実際に納車されたオーナーは室内空間の広さや高級感のある内外装を高く評価しており、燃費もターボだと少し悪いものの、おおむね満足という声が多く見受けられる。一方でトランクの開閉は電動ではなく、また車内に開閉ボタンがないのはマイナスポイントなので、今後のアップデートに期待したいところだ。
日産は月6000台前後を売り上げる大ヒットBEV「N7」、そのPHEV版に位置付けられる「N6」、そして新型アルティマと新たなセダンを立て続けに投入しているが、2026年には小型セダン「セントラ(日本名:シルフィ)」のビッグマイナーチェンジも予定しており、まだまだ中国でのセダン需要は高いことがうかがえる。
EVに関しては2027年末までに6車種(BEV・PHEV・EREV)を中国で発売する計画で、中国事業の再建はますます加速していく。
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