ホンダの新型フリード モデューロXで富士の夕陽を追いかけた

■ミニバンとは思えない楽しい走り!

 そうこうしているうちに陽が傾き始めた。森掛川ICで引き返し、御殿場へ向う。この季節、陽が落ちるのは早い。夕陽を撮るためには急がねば……。

 昼ごろに2列目3列目の座席を盛大に倒し、フラット化してやってしまった「昼寝」の時間が悔やまれる(なにやっとんじゃ!)(あ、寝心地はよかったです。はい)。

 御殿場ICを降り、富士山スカイライン道路方面へ向うと暗雲が……。イエティ(スキー場)の近くまできたが、夕焼けどころか富士山の姿も見えなくなるほどの雲。

 大急ぎですぐさま引き返し、結局、土地勘のある、富士スピードウェイの近くで「いつも富士山」を撮る。まるで走れメロスみたいな心境だ。なんとか夕焼けっぽくはなってくれたが、やはり頂上付近は雲に隠れている。

「しかたない……帰ろう」と、渋滞情報を見ると「東名上り渋滞25km」の表示。

 フフフ。ここは富士スピードウェイのすぐ近く。裏道ならいくらでも知ってるぜ! と、山中湖へ抜ける急坂ルートから、神奈川県に入り「道志村」を抜けていく。

 これらの道は有名な抜け道ワインディングロードだ。言うまでもなく、そこでもモデューロXの「普通のヒトには硬すぎんじゃね?」的な脚は真価を発揮。ご機嫌なコーナーリングを連発してくれた。

 6人乗りのミニバンとは思えない走りで、スポーティカーと比べても遜色ない速度で、タイヤを少しだけ鳴らしながら? コーナーをクリアしていく。

「パドルシフトやパワー出力特性等を変えてくれるスポーツモードはないのか?」とインパネ周りをしつこく探してしまったほどの楽しいひと時だった。

■よくみるとフリードってたくさん走ってる

 かくして無事東京に着き、燃料を入れてみると燃費は17.8km/L。

 ちょくちょく燃費計で確認をしていたが、一般道でも高速でも大差はなく安定していた印象。高速道路のほうが少しだけ低燃費なようだ。だが、あのコーナーリングを楽しんだ後にしてみると、燃費のわずかな差なんてどうでもいい! と思った。

 また、今回改めて気づいたのは、巷でのフリードの多さ。老若男女に人気のあるクルマであることを実感した。

 そして専用エアロバンパーやグリルなどで若干の威圧系?「武装」をしたモデューロXは、30歳台と思われる男性たちからの熱い視線を幾度となく浴びたことを報告しておく。

【試乗車】

  • ホンダフリード モデューロX ハイブリッド ホンダセンシグ6人乗り(9インチプレミアムインターナビ装着車)
  • 車両本体価格:313万920円
  • 全長4290×全幅1695×全高1710mm、車重1460kg
  • トランスミッション7速DCT

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