e-POWER専用でどうなった? 待った甲斐あり?? 「全面進化」の新型エクストレイル SUV最激戦区へ殴り込み!!!

【番外コラム】4WD追加で超絶に楽しいハンドリングを実現させたキックス

日産 キックス。4WDはコンパクトSUVで一番楽しい!
日産 キックス。4WDはコンパクトSUVで一番楽しい!

 マイナーチェンジを受けたキックスを、新型エクストレイルと同時にグランドライブで試乗することができた。

 まずシートに腰かけるとインテリアの質感がアップグレードしている。新設計のコンソールや上質なベージュ内装。シックなブラウン内装のスタイルエディションも追加。エクステリアも2トーンカラーやホイールがまぶしい。先進安全装備のインテリジェントFCW(前方衝突予測警報)が標準装備された。

 しかし、一番のキモは4WDが追加されたことだ。この4WDはノートやオーラと同じe-POWER 4WDで、e-POWERそのものも第2世代へと進化。

 走り出し、まず加速感がアップしている。アクセルのツキが素早くなり、踏みシロに従順な加速感。これまでは少しもったりとした淀みと、踏み足しても抜けるようなスカスカ感がどこかあったのだが、かなり心地いい。

キックスの商品改良のキモは4WDの追加だが、新しいコンソールを採用してインテリアが上質化
キックスの商品改良のキモは4WDの追加だが、新しいコンソールを採用してインテリアが上質化

 そしてコーナリングしながらアクセルを乱暴に開いてもアンダーステア皆無! とにかくステアリングを切り足さずともグイグイ曲がりこむ。

 なにコレ! と思わず叫んでしまった。そこでグランドライブの制限速度も忘れ、レーサー魂全開! しかしアクセルOFFでコーナーに飛び込みました。するとどうでしょう、リアがスルスルと流れ出すではないか? しかもその流れ方がとても制御されている。

 ドライブモードはもちろんスポーツモード。要するにアクセルONとOFFを上手く使い分けると、コーナリングがめちゃくちゃ楽しい。これぞファンtoドライブ!

 もともと軽快なハンドリングのキックスだけれど、軽快さはそのままにハンドリングに厚みができた。

 またこれまでサスペンションのツッパリ感があったけれども、それが完全にこなれて動きがとてもスムーズで乗り心地もアップ。キックス大人になりました。この質感でこの価格なら納得以上じゃないですか!

●キックス価格(掲載価格はFFのもので4WDは26万2900円高)
・X:279万8400円
・Xツートーンインテリアエディション:290万8400円
・Xスタイルエディション:301万8400円


●日産キックス(X・FOUR)主要諸元
・全長×全幅×全高:4290×1760×1605mm
・ホイールベース:2620mm
・車重:1880kg
・最低地上高:170mm
・最小回転半径:5.1m
・エンジン:直3DOHC VCターボ、1198cc
・最高出力:82ps/6000rpm
・最大トルク:10.5kgm/4800rpm
・モーター(フロント):136ps/28.6kgm
・モーター(リア):68ps/10.2㎏m
・WLTCモード燃費:19.2km/L
・価格:306万1300円

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