先代に対して操舵一体感の差は歴然! スープラの走りにも期待
新型Z4も生産はマグナシュタイアのグラーツ工場が担当するが、内外装の質感は同級のライバル、ボクスターやジャガーFタイプあたりと比べても劣ることはない。
新型Z4で最も驚かされたのはその走りだ。ステアリングのギア比はバリアブルだが操舵初期からグイグイとゲインが立ち上がり、ノーズは面白いように向きを変える。
“長いノーズを振っていく感”がつきまとう先代に対しての操舵一体感の差は歴然で、好戦的なホイールベース/トレッド比も手伝ってその回頭性は前述のライバルたちを寄せ付けない。
一方で直進時の舵の保持には慣れるまでやや気を遣う、それほどにクイックということだ。
とはいえ、その機動力を支える足回りは、乗り心地と踏ん張りとのバランスをみごとに両立させているから、直列6気筒エンジンのサウンドを存分に鳴らしてのドライブにも不安はない。
ともあれ、この新型Z4のスポーティ側への激振れをみるに、さらに高剛性な90系スープラの走りは相当に刺激的であることは間違いないだろう。
■新型 BMW Z4 主要諸元(M40i)
全長×全幅×全高:4324×1864×1304mm
ホイールベース:2470mm
トランスミッション:8AT
駆動方式:FR
エンジン:直6、3L DOHCツインターボ
最高出力:345ps/5000-6500rpm
最大トルク:51.0kgm/1600rpm
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