コンパクトSUVとして人気のヤリスクロス。今年1~8月までに単体で5万7000台以上を販売し、ひとクラス下となるライズとほぼ同レベルの売れゆきとなっている。そんな人気モデルのヤリスクロスに今年8月、新たにスポーツグレードのGR SPORTが加わった。今回、編集部で試乗する機会に恵まれたのでレポートをお届けしよう。
本文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/平野 学
【画像ギャラリー】素の楽しさが心地いい!? ヤリスクロスGR SPORTを市街地で試乗!(46枚)画像ギャラリー■新たなるGR SPORTの1台!
ここ最近、トヨタではGR SPORTグレードのラインナップ増強の攻勢が続いている。ランクル300にコペン、C-HRにプリウスPHV、さらにはピックアップモデルのハイラックスにも設定ずみだ。今回のヤリスクロスへの投入で6車種目となる。
GR SPORTは、メルセデスベンツでいうAMGライン、BMWのMスポーツ、スバルならSTI Sportと同じ思想で展開されているスポーティラインだ。専用のエアロ系パーツや足回りのチューニングが施されているのも同じ。
ただし、GR SPORTの場合はハイブリッド車の場合はパワートレーンにも改良が加えられているのがポイント。ただ今回、試乗できたのは1.5LガソリンのFF車だったのでパワートレーンの改良についてはなかったのだが、それでも標準モデルとは違った乗り味を体感できた。
■操安性の向上と軽快感をねらったチューンを実施
このヤリスクロスGR SPORT、ベース車からフロア下とロアバックにブレースが追加されている。その狙いは操安性の向上とフラットな乗り心地だが、果たしてどうか。
また、車高については標準モデルの170mmから160mmへと10mm下げられているほか、スポーツタイヤの「FALKEN FK510 SUV」を装着する。それと同時にブッシュとコイルスプリング、ショックアブソーバー、電動パワステをスポーティな方向にチューンしているという。
さっそく都内の市街地で試乗へ繰り出してみた。搭載しているエンジン自体は直3DOHC(最高出力120s/最大トルク14.8kgm)でベース車と変わらない。ただ、アクセルを踏み始めた瞬間、「けっこういい感じで加速するじゃん!」という想定外の乗り味を実感できた。
このGR SPORT、車重が同じガソリンのZグレードよりも10kg軽量な1130kgにおさめられている。それと電動パワステの制御やスポーティ特性に振られたダンパーなどが気持ちいい走りをサポートしてくれる。
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