新型[フリード]の4WD性能を真冬の北海道で雪上テスト! 驚きの性能なのにたった23万円アップとはコスパ抜群!

■価格は2WDから23万1000円高でコスパもいい! 

勾配15%の登坂路を坂道発進する新型フリードクロスターe:HEV AWD。発進から坂道をクリアするまでしっかりグリップして登っていった
勾配15%の登坂路を坂道発進する新型フリードクロスターe:HEV AWD。発進から坂道をクリアするまでしっかりグリップして登っていった

 ちなみにライバル車のシエンタハイブリッドの4WDは、E-Fourと呼ばれるタイプで、後輪を前輪とは別のモーターで駆動する。リアモーターは駆動力が低く、雪上では後輪の接地性に差が生じる。もともとE-Fourは、雪道の坂道発進をサポートする4WDになるからだ。以前、シエンタE-Fourを雪道で試乗した際には、坂道発進で前輪が若干空転してから登り始めたことを覚えている。

 その代わりシエンタのE-Fourは、燃費の悪化が少ない。試乗したフリードe:HEVクロスターの6人乗りは、2WDのWLTCモード燃費が25.3km/L、4WDは21.1km/Lだから、4WDは2WDに比べて17%悪化する。それがシエンタハイブリッドZは、2WDが28.2km/L、4WDは25.3km/Lだから10%の悪化に収まる。

 つまりフリードe:HEVのリアルタイムAWDは走破力を重視しており、シエンタハイブリッドE-Fourは燃費に重点を置いているのだが、本場の雪国で使うユーザーの立場から見れば、フリードの高い4WD性能からくる雪道での安心感を考えると、燃費の差は相殺されるのではないだろうか。

フリードAIR e:HEVの最も安い4WDは6人乗りの308万8800円、ガソリン車はAIR EX6人乗り4WDが273万9000円。クロスターはe:HEV5人乗り4WDが339万3500円、ガソリン車が5人乗り4WDが308万7700円
フリードAIR e:HEVの最も安い4WDは6人乗りの308万8800円、ガソリン車はAIR EX6人乗り4WDが273万9000円。クロスターはe:HEV5人乗り4WDが339万3500円、ガソリン車が5人乗り4WDが308万7700円

 価格にも触れておきたい。フリードe:HEVクロスター(6人乗り)の場合、2WDの価格は320万6500円で、4WDは343万7500円だ。4WDは2WDに比べて23万1000円高いが、4WDには、リアデフロスター、撥水ヒーテッドドアミラーなどをセットにしたコンフォートビューパッケージとPTCヒーターが標準装着される。

 そうなると4WDの正味価格は約19万円だから、走行安定性の向上も考えるとかなり買い得だ。雪道を走る機会が少なくても、長距離を移動する機会の多いユーザーは、4WD車を積極的に検討することをお薦めしたい。

 購入時には納期にも注意したい。2024年7月中旬に販売店に尋ねると「e:HEV AIR EXは人気が予想以上に高く、約10カ月を要する」としている。

 一方「e:HEVクロスターは約6カ月で、ノーマルガソリンエンジンならAIR EXを含めて2~3カ月に収まる」という。ホンダでは「e:HEV AIR EXは増産を検討中」と述べたが、2024年7月中旬時点では、納期は短縮されていない。購入するなら納期もチェックしておきたい。

■フリードAWDのラインナップ
※2WDに比べて各23万1000円アップ
フリードe:HEV AIR 6人乗り 4WD:308万8800円
フリードe:HEV AIR EX6人乗り 4WD:327万8000円
フリードe:HEV クロスター5人乗り 4WD:339万3500円
フリードe:HEV クロスター6人乗り 4WD:343万7500円
フリードAIR(ガソリン)6人乗り 4WD:273万9000円
フリードAIR(ガソリン)6人乗り 4WD:292万8200円
フリードクロスター(ガソリン)5人乗り 4WD:304万3700円
フリードクロスター(ガソリン)6人乗り 4WD:308万7700円

【画像ギャラリー】新型フリードの4WD性能を真冬の鷹栖テストコースで試乗! ズームしてみて!(8枚)画像ギャラリー

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