経験に基づき効率と収益を最大化
カスケイディアのパフォーマンスには4世代にわたる実績がある。最初の世代と比べると燃費は35%も向上しているが、第5世代では空力改善により燃費が1.9%向上した。
そのためにボンネットのデザインを一新し、Aピラーのデフレクタも再設計、さらにボンネット・バンパーのシールや、フロントホイールを取り囲むパーツ、バンパーエアダクトなどにより空気の流れを整えている。
オプションの「マックス・エアロ・バンパー」も新しくなり、地上高・耐久性・保守性を維持したまま高い効率を実現するという。
トラックの稼働率を向上し、運送会社が収益を最大化するため、新型カスケイディアには従来のインテリジェンス・ツールと、新しいインテリジェンス・ツールの両方を可能にする高度なテクノロジーが搭載される。
「デトロイト・コネクト」によるコネクテッド/テレマティクスのプラットフォームは、走行中のドライバーにメリットをもたらすとともに、運行管理者にはリアルタイムの情報を中継する。
また、電子系の新アーキテクチャによりサイバーセキュリティを強化し、処理速度が高速化した。デトロイト・コネクトの新機能は、その他に、リモートロック/ロック解除、ジオフェンス機能、緊急時(事故時)の自動記録とドライバーによる手動記録に対応したビデオキャプチャ2.0などがある。
ちなみに、歴代カスケイディアのマイルストーンを簡単にまとめると、次の通りだ。
2007年 第1世代カスケイディア。「センチュリー」の代替。デトロイトのDD15型ディーゼル
2012年 第2世代に相当する「カスケイディア・エボリューション」。12段AMTを導入
2013年 業界初のコネクテッド機能として「デトロイト・コネクト」導入
2015年 業界初のメーカー純正安全パッケージとして「デトロイト・アシュアランス」導入
2015年 世界初の公道での大型トラック自動運転が、カスケイディアをベースとする「インスピレーション」トラックで行なわれる
2017年 第3世代カスケイディア。安全装備などを強化
2019年 第4世代カスケイディア。北米初のSAEレベル2の自動運転機能を搭載
2024年 第5世代カスケイディア。安全性・燃費向上、インテリジェンス・ツールを強化