大型燃料電池トラックも年内公開? イヴェコが大型ゼロエミッション車を独自ブランドで展開へ!

車両は2023年内に登場?

大型燃料電池トラックも年内公開? イヴェコが大型ゼロエミッション車を独自ブランドで展開へ!
IAA2022のイヴェコブースで展示されていたニコラ・トレの電動アクスル(eアクスル)

 イヴェコHD BEVは航続距離が最大500kmとなる。バッテリーの総容量は738kWh(バッテリーパック9基)で、充電は350kWによる急速充電に対応し、80%充電にかかる時間は90分。

 これにより物流ハブ間の輸送や、ほぼすべての地場輸送をこなせるほか、欧州のドライバーに義務付けられている法定休憩時間(日本では4時間につき30分だが、欧州は4.5時間につき45分)に充電を行なえる環境ならば、より長距離の輸送も行なうことができる。

 欧州市場に最初に投入するのは4×2駆動の連結車(トラクタ)となる。市場への投入時期は2023年の第4四半期、つまり今年中というスケジュールだ。

 いっぽうイヴェコHD FCEVは最大800kmの航続距離を誇り、水素の再充填に掛かる時間は20分未満と、ゼロエミッションの大型商用車による長距離輸送にとってはパーフェクトなソリューションとなる。燃料となる気体の高圧水素は700bar圧力で70kgを搭載する。

 BEVと比べて航続距離が長いFCEVに関してイヴェコは、長距離輸送のゼロエミッション化に向けて「真のゲームチェンジャーになる」としており、最初のユニットはフランス・スイス・ドイツで2023年末にお披露目するという。

 イヴェコは欧州連合(EU)などが出資する「H2ホール」プロジェクトの計画通り、運送業界での水素ソリューションの採用を加速し、今後数年で燃料電池トラックの大規模な市場展開を可能にすることを目指している。

 どちらの車両もドイツのウルムにあるイヴェコのマルチブランド工場で製造する。もちろん、欧州全域の254拠点に広がるイヴェコのディーラーネットワークで販売・サポートを行なう予定で、伝統メーカーならではの強みを活かして輸送のゼロエミッション化を推進する。

なお、イヴェコがプレスリリースで公開している車両スペックは次の通りだ。

Iveco HD BEV
航続距離 : 最大500km
80%充電時間 : 350kWで90分
連結総重量 : 44トン
連続出力 : 480kW (645hp)
バッテリー総容量 : 738kWh(9 packs)

Iveco HD FCEV
航続距離 : 最大800km
水素充填時間 : 20分未満
連結総重量 : 44トン
(積載量 : 24.7トン)
連続出力 : 400kW (536hp)

【画像ギャラリー】イヴェコとニコラが共同で展開していた大型ZEVを画像でチェック!!(7枚)画像ギャラリー

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