まさかのアップサイジング!? 新世代12.8リッターエンジンを搭載する新型「スーパーグレート」が降臨! 【ジャパンモビリティショー2023速報】

まさかのアップサイジング!? 新世代12.8リッターエンジンを搭載する新型「スーパーグレート」が降臨! 【ジャパンモビリティショー2023速報】

 10月28日から一般公開スタートのジャパンモビリティーショー2023(JMS2023)、そのメディア公開(プレスデー)が10月25日に始まった。三菱ふそうブースの出品車を紹介する。

文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部

三菱ふそう・新型スーパーグレート

三菱ふそう・新型スーパーグレート
三菱ふそう・新型スーパーグレート

 JMS2023会場で、大型トラック「スーパーグレート」のフルモデルチェンジが発表された。しかも大型トラックでは6年という異例のサイクルで、本年内に発売を開始する。別途詳報をお伝えするが、まずは第一報をお送りしよう。

 新たな主力エンジンとして、「6R30型」12.8リッター直列6気筒エンジンを展開する。現行型は10.7リッターと7.7リッターの2本立てだったが、これらの展開を縮小して、主力となる394PS以上の馬力帯を6R30型に置き換えるとともに、トラクタ向けに500PS超のエンジン(530PS)も復活させる。

 6R30型は、ダイムラーが昨秋発表した第3世代OM471型エンジンの日本版となる。これまでダウンサイジング(小排気量化)を進めてきたトラック用ディーゼルエンジンを、一転してアップサイジングしたのは、大排気量エンジンのもつ大きな低速トルクが第3世代OM471型でさらに増大して、ドライバビリティが向上、その上で燃費性能にも優れるからである。

 新デザインにより空気抵抗を低減したキャブとあいまって、新型スーパーグレートは2025年度重量車燃費基準(JH25モード)を達成、一部の車型では、基準値に対して7%の超過達成しているという。

 キャブはプラットフォームを継承しながらも、大幅なフェイスリフトで装いを一新。正面からの空気流をスムーズにサイドへ流す空力デザインとともに、FUSOブラックベルトや新デザインのLEDヘッドライトの採用により、「イノベーティブな大型トラック」を追求している。

 そしてドライバーにとっては、新規設定の「スーパーハイルーフ」が気になるはずだ。室内高のスペックは不明だが、現行型ハイルーフに対して、ルーフが約330mm高くなっているという。そのため居住性が大幅にアップ、さらにスーパートップシェルフおよびオーバーヘッドコンソールによって、収納力も拡大した。

 スーパーハイルーフは、導風板のかわりに荷箱上面へ空気を流すことで、空気抵抗の軽減効果も兼ね備えている。

 このほか、先進ドライバー支援システム(ADAS)も進化・充実しており、より安全性の高い運行が可能となっている。

新型スーパーグレートのスーパーハイルーフ
新型スーパーグレートのスーパーハイルーフ

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