このところ新型トラックの発表が相次いでおり、まるで「春の新車祭り」状態なのですが、今度は三菱ふそうの小型トラック「キャンター」がモデルチェンジしました。見た目はさほど変わっていないようですが、内装が一新されたんですね。
文/トラックマガジン「フルロード」、写真/三菱ふそうトラック・バス
内装デザインの一新は14年ぶり
三菱ふそうトラック・バスは、小型トラック「キャンター」の新型モデルを2024年2月21日に発売した。
キャンターは2020年3月にキャブデザインを一新。併せて先進安全性をはじめ、さまざまな機能を拡充してフルモデルチェンジしたが、今回は主にインテリアを中心に改良を行なったもの。
14年ぶりにリニューアルした新型キャンターのインテリアは、シックで統一感のある内装カラーや洗練されたスタイルの採用により、機能性を兼ね備えた新たな内装デザインに生まれ変わった。
新型モデルではダッシュボードから左右の乗降グリップまで流れるようなスタイルを採用し、乗降性を向上。また、視認性に優れた10インチのフル液晶メーターや、簡単に操作できるステアリングスイッチ、およびナビゲーションやラジオの操作がタッチパネルで容易に行なえるセンターディスプレイ(オプション設定)も新規搭載し、運転時の快適性も高めた。
先進安全装備も大幅に強化
また、新型キャンターは先進安全装備も拡充し、安全性を大幅に強化した。
従来モデルに被害軽減ブレーキ機能を搭載した左折巻き込み防止機能「アクティブ・サイドガード・アシスト1.0」、そして従来モデルより車両前方の空間をより正確に監視する衝突被害軽減ブレーキ「アクティブ・ブレーキ・アシスト 5」を新たに標準装備。
さらに、運転注意力の低下を警告するドライバー注意監視システム「アクティブ・アテンション・アシスト」をオプション搭載し、交通標識認識機能「トラフィック・サイン・レコグニション」も標準搭載することで、さまざまなリスクに対応した高性能な安全性を備えた。
さらに、2024年5月より施行される後退時車両直後確認装置の義務付けに対して、車両後方のカメラの表示によって後退時の事故のリスクを軽減する「リヤビューカメラ」も装備し、法規制にも対応した。
加えて、新型キャンターはLEDヘッドライトにデイタイムランニングライトを新たに標準装備。これは昼間の運転でも常時点灯し、自車両の被視認性を高めることにより安全走行をサポートするもの。
前方の交通状況や周囲の明るさを検知して、自動でハイビームまたはロービームに切り替える「インテリジェント・ヘッドライト・コントロール」も新規標準搭載した。
さらに大型トラック「スーパーグレート」および電気小型トラック「eCanter」で採用した新デザインのLEDリヤコンビネーションランプも新たにオプション搭載した。
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