ドイツの商用車メーカー、MANは欧州で「バッテリー修理センター」を順次ロールアウトする。既にドイツとスペインに修理のためのハブがあるが、今後2年間で多額の投資を行ない、事業展開する全市場に拠点を整備する予定だという。
バッテリーは電気自動車の最も重要なコンポーネントの一つだが、大型トラック用となるとメガワット級の大電力を蓄え、重さも数トンに達するなど、扱いが難しい。安全のためには専門知識を蓄積するとともに、修理プロセスを標準化する必要がある。
また、バッテリーに使われる資源の高騰・枯渇に対する懸念がある中、「リサイクル」の先にある「クローズド・ループ」を実現することが、商用車メーカーの目指す循環型経済のためにも重要となっている。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/MAN Truck & Bus