1988年のマクラーレンホンダMP4/4。前年度型より低重心化されたホンダV6ターボエンジンを活かし、ローラインフォルムに仕上げられる
マクラーレンF1。ロードゴーイングモデルとして設計されたものだが、1995年のル・マン24時間レースで総合優勝を飾るなど、レースでも大活躍を演じている
キャビン中央にドライバーズシートが位置し、パッセンジャーシートは後方にオフセットされるかたちで両サイドに。このレイアウトはマクラーレンF1と同様だ
大型ファンで底部の空気を吸い出して車体を路面に押し付ける。1978年に実戦投入されるが、1戦1勝で退場したブラバムBT46B“ファンカー”がそのルーツ
レースで絶大な実績を誇るコスワース社が開発したT.50専用3.9Lリッター V12エンジン。十分な出力とスロットルフィーリングにもこだわって自然吸気方式を選択
Hパターン式の変速システムを採用。1~5速のレシオが近く、小気味良いシフトアップ&ダウンが行える。6速はロングレシオで高速クルージングに対応する
先に紹介したマクラーレンF1とこのT.50が共通のフォルムを持っているのがわかる。空力性能を考慮し、なおかつエレガントなラインを表現するのがマーレイ流
マシン開発者のゴードン・マーレイ。長身でダンディな出で立ちは、’70年代のF1界でも異端の存在だった。2021年に75歳を迎えたが、その創造力に衰えはない