初代インプレッサに追加されたWRX STiだったが、その後WRCの活躍から、一気に人気爆発。今やレジェンド的存在となった。登場から20余年の歴史を辿ってみよう
初代GC8、WRXはWRCでの活躍で一気にブレイクしたモデルだ。今も六連星や555、故コリン・マクレー氏のステッカーを貼ったWRCカーをオマージュしたオーナーさんが多いモデルだ
2代目GD型。初期の丸目フェイス。WRCに勝つため、ボディや駆動系の剛性アップが図られた。ちなみに今もスバル高性能車のシンボルカラー「WRブルー」は丸目に始まった
表向き「フロント周りの空力改善」目的でいわゆる涙目に変更へ。丸目が不評で大幅改良となったことは間違いない。フードインテークやリアスポイラーも大型化され、WRカーのイメージに寄せてきた
さらにフロントグリルが3分割され「鷹目」にチェンジ。車両としてはラリーイメージが前面に出ていたが、実際のWRCの成績は丸目以降は下降線をたどってしまった
3代目WRXはハッチバックで登場。ホイールベースの延長とリアオーバーハングの長さが改善され活躍が期待された矢先、WRCのワークス活動の撤退が決定(2008年)それでもグループNなどプライベーターでは圧倒的な戦闘力を誇った
追加モデルとして投入された4ドア。差別化のためかインプレッサの名が取れ、そのまま次世代にも受け継がれた。ラリーだけでなく、レースの世界にも進出し活躍し始めた時期でもある
EJ20ファイナルエディション。プレミアもついて販売価格は800万円! と、もはや買っても、乗るより愛でるクルマと化してしまった。新型を待つのが吉だろう
GC型WRXはもともとノーマルのスポーツバージョンが出発点。ゆえにメーカー側で限界ギリのチューンを施していた。迂闊にいじると一気に調子を崩す、ガラスの靴の様なモデルだった。今もメンテナンスは欠かせない
スバリストのおすすめはGDの涙目となった。すべてのモデルが価格は高騰していくなか、デザイン的に物議を醸した2代目だが、初代に対して耐久性が圧倒的に向上した2代目は、長く付き合うにも安心かもしれない