■その眼差しは常に「使う人の立場に立って」。三本さんの歩んだ道のりをギャラリーで辿る
東京新聞時代に最初に買った愛車はシトロエン2CVだった。その後、手に入れたのがスバル360。テストで借りて気に入って、のちに新車で購入した
中央の三本氏の向かって右で背を向ける男性はジョルジェット・ジウジアーロ氏。ニコンに氏を紹介したことで、「ニコンF3」のデザインが生まれた
モータージャーナリストというよりは、人物への興味が深かったという三本氏。4代目ホンダ社長を務めた川本信彦氏と
こちらはスズキの社長を長く務めた鈴木修氏と。両氏との親交も深かった
スカイラインの開発リーダーとして有名な櫻井眞一郎氏とは、特に櫻井氏が日産自動車を辞めて以降、より親交を深めたという。プリンス時代のスカイラインGTを『羊の皮をかぶった狼』と表現したのは三本氏であった
『ベストカー』の誌面より。ベストカーでも古くからお付き合いをいただいていたが、特に2010年代に入ってからは、80歳代という年齢にもかかわらず、精力的にベストカーの取材にお付き合いをいただいた
クルマそのものに対する批評はもちろんのこと、自動車業界に対する提言や、さらには経済、産業界に対する幅広い視点での提言をいただいた
厳しくも温かい言葉で自動車ジャーナリズムを確立し、リードし続けた三本さん
誌面では厳しい言葉を投げかけるも、それはすべて使う人目線の言葉であった
三本さん、長いあいだありがとうございました