右足を器用に使ってブレーキとアクセルを操作するのがヒール・アンド・トゥ。車種によってペダルのサイズや間隔が異なるため、幅広い対応力が要求される
こちらもロストテクノロジー(言いすぎ?)になりそうなHパターンのシフトノブ。シフトチェンジ自体は楽しい操作でもあるので、将来的にスポーツドライビングでの需要は残るか?
ヒール・アンド・トゥ操作では、アクセル&ブレーキを踏む右足とシフトチェンジを行う左腕(右ハンドル車の場合)の動きを連動させる必要があり、片方だけに気をとられるとうまくいかない
「ダブルクラッチ」という言葉には、今回解説したクラッチ操作のほかに文字通りふたつのクラッチを装備したトランスミッションを指すこともある。これは効率的な変速を狙ったもの
起源はF1にあるが、公道車両でも普及が進んでいるパドルシフト。ハンドルの裏に装着されたパドルを使ってギヤチェンジを行う。変速の際にハンドルから片手を外さずにすむのが大きなメリット
1989年シーズンにデビューしたフェラーリF189(640)が史上初のパドル式セミオートマチック搭載車(写真は1990年型の641)。すぐに他チームもこの方式を採用した
雨天時などに路面グリップを探るためにソーイングを行うこともあるが、いくら小刻みに操作すると言っても急激にハンドルを切るのは禁物。ソーイングも万能というわけではない
コーナーの向きとは逆に一瞬ハンドルを操作するのがフェイント。リアタイヤをスライドさせたい時などに有効なテクニックだが、市街路での使用はお薦めしない
モナコGPのような市街地コースを得意としたアイルトン・セナ。セナ足を巧みに使ってマシンの姿勢をコントロールし、壁ギリギリを驚異的な速さで駆け抜けた
今回は項目を立てての紹介はしなかったが、写真の「内掛けハンドル」も現在ではあまり使われなくなった操作方法だ。ハンドルを切る際の力が入れやすくなるものの、ハンドルを戻しにくいなどの難点がある