エアコンのフィルターには、カビの胞子やその栄養源となるホコリがたまりやすいだけに、カビ防止のためにはこまめな掃除が肝心。すでにカビが発生してしまい臭いがひどい場合は交換も検討しよう
雨などで濡れることが多いフロアマットの裏などもカビが発生しやすいポイント。汚れがひどくなる前に洗うのはもちろんだが、洗浄後はしっかりと乾燥させないと、残った湿気がカビのもとになることも
水辺を走った自転車といったアウトドアレジャーで使ったものや濡れたままの洗車道具など、湿気を含むものを積む機会があるトランクやラゲッジスペースもカビ発生の危険があるポイント
湿度の上昇はクルマをサビさせる原因にも。塗装が剥がれた部分などは特にサビが発生しやすく進行の速度も速いため、レタッチや可能であれば交換など、適切なケアが必要となる
雨水などの跳ね返りがあり、駐車中も湿気がこもりやすいクルマの下回りもサビが発生しやすいポイント。普段は目につかない場所だけに、こまめなチェックが愛車の寿命を延ばすことにも
クルマにとってはダメージの少ないとされる空気が乾燥した状態だが、30%を下回るなど極端に湿度が低い環境下では、ドライアイなどドライバーの体に負担となることも
冬の寒い季節に起こりがちな窓ガラスの結露は、カビ発生の原因になるのはもちろん視界を妨げることにもなりかねない。安全運転の観点からも、デフロスターなどエアコンの機能を上手に使いこなそう
気温が上昇し外気が湿気を帯びる夏場の車内の湿度を効率的に下げるためには、エアコンを内気循環にして稼働させるのがお薦め
暖房を多用する冬の季節は車内では、湿度が上がりすぎると結露による窓ガラスの曇りやカビ発生の原因となることも。乾いた外気を車内に引き込むため、エアコンを外気循環にして稼働させよう
オート機能が搭載されているのであれば、湿度のコントロールはある程度はエアコン任せで問題ないが、ゲリラ豪雨などにより急激に湿度が上昇した場合は、手動での操作で賢く対応できるようにしたい
長い間クルマを放置する場合の車内の湿気対策には家庭用の除湿剤も有効。ただし即効性はないため、急激な湿度の上昇には対応できない。また、たまった水を車内にこぼさないよう注意も必要だ