従業員数6000名、全国300店舗以上という、国内最大級の中古車買い取り・販売店「ビッグモーター」。損害保険の水増し請求があったと問題になった
「水増し請求」というと「業務内でちょっとズルをしました」というふうに聞こえてしまうかもしれないが、「不正行為」と言い換えればことの重大さがわかる(denebola_h@AdobeStock)
ライトの根元を折る、靴下にゴルフボールを入れボディに叩きつける、新品と偽り中古パーツを取り付けるなどの手口が調査委員会により明らかになった(lilu2005@AdobeStock)
以前は今とは比べ物にならないほど「ダーク」だった中古車業界を変えようと、先人たちが懸命に改革に勤んできた。そんな努力が一瞬にして水泡に帰すほどの蛮行、愚行といっていいだろう(beeboys@AdobeStock)
不正発覚が遅れた要因のひとつに、特殊な給与体系があったとされる。営業職トップで年収2200万円、地域マネージャーで年収4000万円以上が与えられていた(ビッグモーター公式サイトより引用)
中古車業界内の一部や、中古車業界に近しい人のなかには、ビッグモーターの急成長に疑惑の目を向けるものもあった。さらに実際にビッグモーターを利用したユーザーからも不満の声があがっていた(insta_photos@AdobeStock)
ユーザーが自動車保険を使って修理する際には非常に厳しいチェックが行われるが、損害保険会社側はビッグモーターの請求を鵜呑みにして支払っていたという(bluedesign@AdobeStock)
ビッグモーターほどの規模になると各種保険の手数料もかなりの金額になる。それだけ大口の顧客となると、損害保険会社側も忖度せざるを得ないだろう(moonrise@AdobeStock)
今後は各省庁の調査が入ると思われる。我々ベストカーWebでも本誌と連携し、動向を注視していきたい(hirota@AdobeStock)
今回の件で中古車業界全体が失った信用を取り戻すのは容易ではないだろう。だが悪徳業者が存在する反面、優良な業者も必ず存在する。かつて先人たちが「ダーク」な業界を改善していったように、現在の世代が少しずつ努力していくしかない
ビッグモーターほどの規模になると各種保険の手数料もかなりの金額になる。それだけ大口の顧客となると、損害保険会社側も忖度せざるを得ないだろう(moonrise@AdobeStock)