ランクルFJは、ランドクルーザーの世界にぐっと近づける魅力的な1台。だけど、コンパクトな弟分だからといって、誰にでも気軽にフィットするSUVと考えるのは少し危ない。2.7Lガソリンの走り味、荷室まわりの使い勝手、運転支援の内容まで、契約前に知っておきたいポイントを整理していく。
文:GOOD CARLIFE Channel/ゼミッタ・徳田悠眞/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】コレが新しい兄弟FJのデティールだ!! ランクルFJの内外装、細かいトコまでおさらい大公開!(16枚)画像ギャラリーランクルFJ、みんな気になってるけど……
ランクルジュニアこと“ランクルFJ”が待望の発売!販売店にも多くの人が駆け込んでいると耳にしているが、ちょっと待った!!ヤワな気持ちで手を出すと痛い目を見るかもしれない。今日は検討中の皆さまにちょっとした注意点を解説する。
昨年のワールドプレミアからようやく発売となったランドクルーザーシリーズの弟分“ランクルFJ”。全長4.58m×全幅1.86mと家系の中では最もコンパクトゆえに、都心部にお住まいの方も手を出しやすい一台かと思う。
だが、納車されてしばらく乗ったのちに「あ、やっぱりこれ違うかも……手放します……」となる可能性があるのだ。検討中の大多数が試乗前に注文されると思うので、注意点をポイントごとに押さえていく。
2TRエンジンはオンロードで加速するためのエンジンではない
ランクルFJに搭載するのは2.7L直4ガソリンエンジン。最高出力163ps・最大トルク246Nmを発生し、兄貴分のランクル250にも搭載するユニットだ。
長きにわたって愛される名機ゆえに信頼性や耐久性は抜群。一方で、パワフルと評価できないのも事実だ。車重差もあるからパワーウエイトレシオは少し良くなるが、オンロードでの加速力に不満が出そうなら控えるべきと言える。
リヤシート可倒時の段差が気になる?
多くのクルマはリヤシートの背もたれを倒すとラゲッジからフラットな空間が生まれる。しかし、ランクルFJはラゲッジとリヤシート可倒部分に20cm程度の段差が生じてしまう。積載力としてはフルラゲッジモードで1607L(VDA方式)の容量を持つから十分。
だが、長尺物を積みにくかったり、車中泊もかなり厳しかったり、人によっては妥協できない不満点になるだろう。なお、他のランクル(70/250/300)は2列目シートにタンブル機構を採用。背もたれを倒した後、前方に約90度回転するため、ラゲッジからフラットな空間が作れる。
レベル1の運転支援システム
今時のトヨタ車なら当然のごとく備わる運転支援システム。だが、ランクルFJはレーダークルーズコントロールこそあれど、停止保持機能がなかったり、レーントレーシングアシストが不採用だったり、ADASに慣れた人間にとって辛い仕様といえる。
油圧パワステや手引き式サイドブレーキを採用する影響だが、ランクルの本質は「信頼性・耐久性・走破性」にある。
また、モデルの特性上、価格を抑える必要もある。その点を考慮したうえで仕様決定されたのだからケチをつけるのはご法度。“快適に乗りたい”なら同価格で他にも選択肢があるのだから。
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