アルピーヌ A110Rに負けないハンドリング王はいるのか?『操縦王』山野哲也が徹底評価!!
マツダ ロードスターとアルピーヌ A110S。NAの1.5Lエンジンを搭載し、パワーよりも軽快な走りを重視したロードスターに対し、アルピーヌは大パワーエンジンを活かした刺激的な走りが魅力。どちらも個性的なハンドリングマシンだ
山野さんが右手を伸ばしているポイントが前軸のライン。ロードスターのエンジンは完全に前軸よりも後方に搭載されていることがわかる。これがロードスターの「素性のよさ」なのだ
ロードスターの魅力はなんといっても軽快な身のこなし。ロールをしてもタイヤの設置面変化がなく、挙動が安定している
スバルBRZは水平対向エンジンがポイントとなる。エンジン全高を低く抑えられる水平対向エンジンは車両全体の重心が低く、コーナリング時のロールが少ない
スカイラインNISMOやフェアレディZは400馬力を超える大パワーエンジンを活かしたハンドリングのチューニングが絶妙。シビックタイプRは究極のFFハンドリングを実現している
山野哲也氏が選ぶハンドリング王は!?
マツダ ロードスターはやはり抜きん出た存在だ。初代から続く「人馬一体」のコンセプトは伊達じゃない!
スープラは長い直6をフロントミドに搭載し、ハンドリングのよさを実現。GRカローラも個性的なハンドリングだ
アルピーヌ A110Sは「操縦性」という点では抜きん出ているが、そのほかの各車もそれぞれ個性があり、魅力的だ
アルピーヌ A110S。ミドシップのアルピーヌA110Sは前軸重が480kgで前後重力配分は43.2:56.8。下り坂のコーナーでのシャープな操舵レスポンスが特徴的だ
アルピーヌ A110S 前後重量配分……フロント:480kg(43.2%)/リア:630kg(56.8%)
アルピーヌ A110S
アルピーヌ A110S
アルピーヌ A110S
アルピーヌ A110S 主要諸元
マツダ ロードスター 990S。軽量な直4エンジンをフロントミドに搭載するロードスタ―は、ほぼ50:50の前後重量配分。ロールさせながらタイヤが路面を掴む感覚だ
マツダ ロードスター 990S 前後重量配分……フロント:520kg(52.5%)/リア:470kg(47.5%)
マツダ ロードスター 990S
マツダ ロードスター 990S
マツダ ロードスター 990S
マツダ ロードスター 990S 主要諸元 ※マイナーチェンジ前のモデルです
スバル BRZ。ややフロント軸重が大きいが、エンジン高の低い水平対向エンジンゆえの低重心が効いていて、操舵時にフロントのイナーシャが小さい特性
スバル BRZ 前後重量配分……フロント:700kg(55.1%)/リア:570kg(44.9%)
スバル BRZ
スバル BRZ
スバル BRZ
スバル BRZ
スバル BRZ 主要諸元
日産 フェアレディZ。V6のツインターボエンジンを搭載するため前軸重は920kgと大きくなるが、エンジン搭載位置は前軸より後方のため、イナーシャは小さい
日産 フェアレディZ 前後重量配分……フロント:920kg(56.8%)/リア:700kg(43.2%)
日産 フェアレディZ
日産 フェアレディZ
日産 フェアレディZ
日産 フェアレディZ
日産 フェアレディZ 主要諸元
ホンダ シビックタイプR。今回のクルマの中で唯一FFのシビックタイプRは前後重量配分62.2:37.8と明確なフロントヘビー。これを活かしながら操縦性を高める
ホンダ シビックタイプR 前後重量配分……フロント:890kg(62.2%)/リア:540kg(37.8%)
ホンダ シビックタイプR
ホンダ シビックタイプR
ホンダ シビックタイプR
ホンダ シビックタイプR
ホンダ シビックタイプR 主要諸元
日産 スカイラインNISMO。Z同様、フロントミドにV6ツインターボを搭載し前軸重量は1000kgと重いが重量配分は56.5:43.5で頭の重さを感じさせないバランスのよさ
日産 スカイラインNISMO 前後重量配分……フロント:1000kg(56.5%)/リア:770kg(43.5%)
日産 スカイラインNISMO
日産 スカイラインNISMO
日産 スカイラインNISMO
日産 スカイラインNISMO
日産 スカイラインNISMO 主要諸元