昭和から平成初期のクルマの多くに取り付けられていた感がある「コーナーポール」。高級セダンなどでは、運転席からの操作やエンジンの始動・停止と連動して自動的に伸縮し、バンパー内に収納できるタイプもあった
かつては「コーナーポール」が担ってきた役割を、現代のクルマでは自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)や、周辺の障害物の存在を知らせるセンサー類といったいわゆる安全装備が担うことに。一部機能は義務化され、軽自動車にも標準装備されている
コーナーポールが消えていくもうひとつの理由として考えられるのが、クルマのボディスタイルが今と昔では大きく違う点。昭和の時代、自家用車といえばボンネットの長いセダンやクーペなどが一般的だったが、近年主流のクルマはコンパクトでボンネットが短いため、「コーナーポール」がなくても周囲の状況が把握しやすい
おじさんたちには昔懐かしい装備である「コーナーポール」だが、最近の若者の目には珍しく、新鮮に映るという話も。光るタイプや先端にエンブレムが入っているものなど、愛車を彩るオシャレなドレスアップパーツとしても注目を集めている
すでに絶滅しかかっている「コーナーポール」であるが、現行モデル用としてメーカー純正オプションが用意されているものも。ホンダ N-ONE用の純正コーナーポールは、エンジンスイッチ路連動して先端のブルーLEDが点灯し、夜間でも確認しやすい
先端のみが光るものが多い「コーナーポール」だが、三菱ekワゴンの純正オプションのように、スモールランプと連動してポール全体が点灯するタイプも。伸び縮みはしないが、洗車機などの使用にも対応できるよう、ネジ式で着脱可能になっている