サイズは軽自動車用だけど、構造はトラック用の超高荷重対応なのだ
「トレッド面は耐摩耗性を考慮したデザインとしたのがポイントです」と横浜ゴム担当者は言う。
特徴的なトレッドパターンは、小径タイヤならではの摩耗性に対応したものなのだという。技術コンセプトということで、詳細な技術的な内容は明らかにはされていないが、このタイヤは次世代モビリティ用途を念頭に置いたことで、高速域での耐ハイドロプレーニング性能よりも、一般道でのコンタクトグリップ性能を重視したトレッドパターンなのだろう。さらに地域コミュニティバスのような使い方を考えると、細い道への進入も多くなるため、頻繁に繰り返される大転舵で起こりやすくなる偏摩耗にも対応したトレッドパターンと考えられる。
耐荷重性については、内圧を600kPaとして対応しているという。一般的な乗用車用タイヤの内圧は220~250kPaなので、2.5倍から3倍近い高内圧ということになる。これはライトトラック用タイヤにも相当する高内圧だ。この高い内圧に耐えるタイヤ構造としているのがポイント。ガッチリしたスクエアショルダーや力強さを感じさせるサイドウォールの形状は、この高内圧、高荷重に対応するめだったのだ。
現時点ではあくまでも技術コンセプトの提案で、具体的に製品化の予定があるわけではないという。しかしさらに小径化を考えていて、10インチでの実現を目指すというから興味は尽きない。JMSは各自動車メーカーのコンセプトカーも興味深いんだけど、タイヤをはじめとした部品関連の新技術や最新コンセプトをチェックするのも楽しいのだ!!
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