ほぼデザインそのまま出るってマジか!? 新型デリカD:5は強みのディーゼルを捨ててPHEV搭載へ!

ほぼデザインそのまま出るってマジか!? 新型デリカD:5は強みのディーゼルを捨ててPHEV搭載へ!

 三菱がジャパンモビリティショー2023で世界初公開したのが、電動クロスオーバーMPV(マルチ・パーパス・ビークル)のD:X Concept。次期型デリカD:5を示唆するモデルだ。2025年秋登場予定の市販型はどうなるのか、検証していく。

※本稿は2023年11月のものです
文/ベストカー編集部、写真/MITSUBISHI、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年12月26日号

【画像ギャラリー】近いデザインで市販化される!? 次期デリカD:5となるのか!? 三菱 D:X Concept(24枚)画像ギャラリー

■室内空間を徹底追求したユーティリティ軽

両側スライドドアを採用。最低地上高も高く、悪路走破性と使い勝手を両立している。スクエアなボディと、リアのエンブレムまわりは「デリカらしさ」をアピールしている
両側スライドドアを採用。最低地上高も高く、悪路走破性と使い勝手を両立している。スクエアなボディと、リアのエンブレムまわりは「デリカらしさ」をアピールしている

●このクルマのPOINT
・堅牢さをアピールする塊感のあるエクステリアデザイン
・パワーユニットは信頼性の高い2.4L直4+モーターのPHEVを採用
・三菱の十八番である4輪制御技術S-AWCを採用し、高い走破性を実現
・デリカD:5で好評の環状骨格構造リブボーンフレームの進化版を採用

 D:Xコンセプトはコンセプトカーゆえ、造形(プレスライン)については量産向きではない部分が多く見受けられるが、技術的には随所に次期型デリカD:5を思わせるものが投入されている。

 最もそれを感じさせるのが、現行デリカD:5で採用し好評の「環状骨格構造リブボーンフレーム」だ。現状でもかなりタフな使い方をしてもびくともしない堅牢ボディを、さらに強化して採用しているというから驚く。

 開発者いわく、このコンセプトカーに採用したボディが「リブボーンフレーム」の完成形であるそうだ。

 ボディサイズは全長4800×全幅1850×全高1850mmと現行D:5を少しワイド&ローにした感じとなると予想。最低地上高は200mm前後を確保するだろう。

 パワートレーンは、世の中がBEVを追いかける状況にあって、あえてPHEVを採用することを明言。アウトランダーPHEVで2世代にわたり培ってきた信頼性の高い高性能ユニットとなる。

充電環境の整っていない場所や遠出をすることが多いデリカD:5のキャラクターに合ったものだと言える。

■ミニバンなのに悪路も走る! 唯一無二の個性は不変

ベストカー編集部が作成した市販型三菱 D:X Concept(次期型デリカD:5?)の予想CG
ベストカー編集部が作成した市販型三菱 D:X Concept(次期型デリカD:5?)の予想CG

 さらに、デリカD:5といえば、ミニバンなのにSUVに勝るとも劣らない悪路走破性を持つのが特徴だが、このストロングポイントも不変だ。

 三菱が誇る4輪制御技術のS-AWCが組み合わせられ、高い走破性と、オンロードでのスタビリティの高さを実現する。

 前後にモーターを搭載するS-AWCは4輪を独立して緻密に制御することができるメリットのほかに、プロペラシャフトがないため、室内のユーティリティにも大きく貢献する。

 コンセプトモデルで助手席を180度回転させ、向かい合うポジションが取れるようになっていたが、この構造は現行デリカD:5向けに西尾張三菱自動車販売が販売しているため、次期型で実現する可能性は高い。

 そのほかD:Xコンセプトでは、悪路走行時に自車のタイヤ角度や、死角にある岩などを確認できるインパネ下部に幅広なモニターを設置(広大なウィンドウと併せて「シースルーボンネット」と呼ぶ)していたが、市販モデルでこの優れモノが採用されるかについては未知数だ。

 とはいえ、ファンとしては期待したいところではあるだろう。

 ちなみにデザインに関しては、2005年のコンセプト-D:5(デリカD:5)、2015年のeXコンセプト(エクリプスクロス)、2019年に出展されたエンゲルベルク ツアラー(アウトランダー)も、かなり市販車に近いデザインだった。

 そのことを考えると、このD:Xコンセプトもかなり近いデザインでの市販化される可能性が高いと思われる。

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