ホイールから見えるキャリパーがダサかった!?  曙ブレーキがガチで取り組んだ新作ブレーキ「NR22」が芸術的すぎる

世界の3大デザイン賞を受賞!!

 NR22のデザイン、カラーにも性能と直結する理由、意味があるのだ。

 まず、ピカピカと光る鏡面化メッキ処理されたボディ。これは副放熱による温度上昇からキャリパーボディを保護し、高温下での使用を可能にするという。滑らかな曲線とボディの抑揚が際立つのは副産物としてのものだが、改めて見てもカッコいい!!

 ブレーキキャリパーながら自転車のヘルメットのように見える画期的なクロス形状のリブ構造は、軽量化と高剛性を両立するためには必須のものだという。ボディ単体で7%の軽量化を実現している。

 で、このNR22は『2022年グッドデザイン賞』を受賞。ブレーキキャリパーとしてグッドデザインを受賞するのは史上初という(曙ブレーキ調べ)。ブレーキキャリパーがデザイン賞を受賞するとは、凄い時代になったと痛感!!

自転車のヘルメットのような形状にビックリ。でもそのデザイン、カラーリングには性能向上という理由、意味がある
自転車のヘルメットのような形状にビックリ。でもそのデザイン、カラーリングには性能向上という理由、意味がある

 そのほか、世界で最も権威のあるデザイン賞と言われている『International Design Exellence Awards 2022』(アメリカ)のファイナリストに選出され、『Reddot Design Awards 2023』(ドイツ)も受賞。日・米・独の世界3大デザイン賞を受賞するという栄誉に輝いている。これは画期的だし、世界的に見ても凄いことで、日本人として誇らしい。

 曙ブレーキはNR22を通して高性能と同等にデザイン性にこだわる、というトライをしたわけだが、ホイールの大径化が進んでいる現在、ブレーキキャリパーの露出が増えるため、ブレーキャリパーのスタイリッシュ化は今後のトレンドになりそう。

 この曙ブレーキの新たなチャレンジが市販用のブレーキキャリパーにも伝播することに期待したい!!

ホイールが大径化されるとブレーキキャリパーの露出が増えるため、キャリパーのデザイン追求は今後のトレンドになりそう
ホイールが大径化されるとブレーキキャリパーの露出が増えるため、キャリパーのデザイン追求は今後のトレンドになりそう
【画像ギャラリー】メタル調で芸術点も100点!! 耐久レース用キャリパーはここまできた(5枚)画像ギャラリー

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