アルファードに負けない超豪華装備でジャパンモビリティショー2023に展示されているデンツァD9。アルファードよりワンサイズ大きいもののガチのライバルと言っていいだろう!! 中国が本気で作るプレミアムミニバンを見ていこう。
文/小鮒康一、写真/森山良雄、ベストカーWeb編集部
■後席が超豪華なプレミアムミニバン「D9」
BYDとメルセデス・ベンツが出資して生まれた合弁会社であるデンツァからリリースされるプレミアムミニバンのD9がジャパンモビリティショー2023に参考出品された。
このモデルは後席のホスピタリティを重視したものとなっており、3列シート仕様のほか4座のプレミアム使用もラインナップ。
オーディオにはデンマークの高級スピーカーブランドのDynaudioの14スピーカーHiFiオーディオシステムを搭載し、冷温両用冷蔵庫や車内Wi-Fiも備わっている。
後部座席にはオットマンはもちろんマッサージ機能が備わっているほか、マイナスイオン空気清浄機、PM2.5空気清浄システム、CN95活性炭入り高効率フィルターなどが備わるのはいかにも中国の車両といったところ。
今回モビリティショーに展示されていたのはBEVモデルとなるが、本国では1.5Lターボエンジンを搭載したPHEVモデルも存在している。
BEVモデルではフロントモーター駆動の2WDモデルのほか、リアにもモーターを搭載したAWDモデルも設定。AWDモデルのシステム最高出力は275kW(374PS)を誇りつつも600kmの航続距離も両立しているのだ。
足回りもBYD独自の「DiSus-C」と名付けられた電子制御サスペンションシステムが搭載されており、エアサスではないものの、それに近いフラットな乗車感覚を実現しているということで、特に後席の快適性を重視したセッティングになっているようだ。
■中国でも流行のオラオラ顔採用でアルファードに対抗
エクステリアのデザインは日本のフラッグシップミニバンであるアルファードに似通ったスタイルとなっているが、すでに中国ではアルファードが高い人気を誇っており、そこに対抗するモデルとしては近いデザインとなってしまうのは致し方ないところだろうか。
ただボディサイズはアルファードよりもグランエースに近いサイズとなっており、全長5,250ミリ×全幅1,920ミリ×全高1,920ミリと、アルファードよりも大きく、余裕の室内空間を実現していることがうかがえる。
現地ではPHEVモデルが5機種、BEVモデルが3機種リリースされているとのことで、最上級仕様の価格は日本円でおよそ930万円と高額だが、プレミアムミニバンとしては妥当な金額とも言えそうだ。
中国ではセダンが最も高級なモデルとして高い人気を誇っているが、近年ではプレミアムミニバンも市民権を得つつあるということで、D9は新たなムーブメントを作り上げるモデルとなる可能性は高いだろう。
ただ残念ながら日本導入はもう少し先となる予定。まずは気になる人はジャパンモビリティショーに足を運ぶのが吉ということになるだろう。
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