世界はカーボンニュートラルに向けてまさに一直線の様相を呈しているが、チューリッヒ保険がこのほど、「カーボンニュートラル自動車保険」なるユニークな新サービスを始めた。その内容と発表会の様子を含めて紹介しよう。
本文/ベストカーWeb編集部、写真/AdobeStock、チューリッヒ保険(トビラ写真:Artinun@AdobeStock)
【画像ギャラリー】ユーザーはマイカーの保険に入るだけでOKなの!?「カーボンニュートラル自動車保険」とは?(8枚)画像ギャラリー■サイト上でクルマのサイズと走行距離を入力するだけ
チューリッヒ保険が始めたカーボンニュートラル自動車保険は、同社の「スーパー自動車保険」の新規加入時にオンラインでの手続きによって、申し込んだユーザーのマイカーの走行距離に応じた二酸化炭素(CO2)のオフセット(埋め合わせ)が可能になるというもの。
2022年10月から開始したサービスで、地球環境にも配慮しながらクルマの運転を楽しみ、かつ気候変動に対する取り組みを個人でも行って貢献したいユーザーのために設定された商品だと同社では説明している。
具体的には同社のウェブサイト上で、ユーザーがマイカーのサイズ、走行距離もしくは運転時間を入力すると、CO2排出量とオフセット金額が算出され、それに相当する金額のクレジットを購入できるようになる。その後、ユーザーにはクレジット購入証明書が届けられる。
また、ユーザーが購入したクレジットは日本国内での森林保全活動資金に充当されるという。そのうえ同社はユーザーと同額を日本国内の地方自治体やNPOなどの森林再生プロジェクトに寄付する。つまり、同社の利益にはならないというのはちょっと驚き。
さらに、このCO2排出量を計算するにあたり、WLTPとNEDCをベースに算出され、排気量別の平均値については「EEA」(欧州環境機関)による欧州での実際の登録車台数から算出される。また、EVの排出量についてはEEAが公表する電力網のCO2排出量平均から割り出しているというから本格的だ。
■CMに出演する石丸幹二氏が実際にタブレットで実践
2022年10月20日、渋谷ヒカリエホールでは同社の西浦正親氏(日本における代表者および最高経営責任者)と立川麻理氏(チーフ・マーケティング・オフィサー)、そして同社のテレビCMに出演している俳優の石丸幹二氏と松木里菜氏が登壇し、発表会が行われた。
芸能界でも屈指のクルマ好きとして知られる石丸氏だが、ふだんの自身のドライブについて聞かれると「休日は目的地を決めないでドライブに出かけます。最近では山梨県で富士山がよく見える『ほったらかし温泉』という露天風呂に行きましたね」と語り、「運転中はもっぱらひとりで歌っています。舞台の曲を試したり、『オペラ座の怪人』や『My Way』をひとりで大熱唱したりしていますね」と石丸氏ならではのドライブでの様子を語っていた。
また、会場では実際に石丸氏がタブレットで「カーボンニュートラル自動車保険」を体験。自身のドライブから排出されているCO2の量を初めて知った石丸氏は、「これまでは地球のために何をしていいのかわからなかったのですが、実際にオフセットできるアクションが可能だということで、環境に対する意識がより一層高まりました。これでますます気持ちよくドライブできそうです。皆さんも一緒にカーボンオフセットに取り組んでいきましょう!」と話していた。
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