性能がどうの、とかは置いといて。クルマ好きなら一度は乗ってみたいなーと思うのがフェラーリではないでしょうか? キング・オブ・スーパーカーじゃないっすか!!
ただ価格は2000万円オーバーは当然のこと、そうそう買えるもんじゃないです。しかしここにきて気になる情報が入ってきました。
なんと残価設定で月7万円で最新のフェラーリに乗れるって言うじゃやないですか!! 嘘か真か、若手自動車ライターが徹底調査!!
文:永田恵一/写真:ベストカー編集部
■頭金750万円(!?!?)、月々7万円で488GTBは買える!!
新車価格が3150万円するフェラーリ488GTBが月々約7万円で買える。そんな話を聞いても、にわかに信じられない人がほとんどに違いない。
しかし、これは怪しい投資でも何でもなく、フェラーリジャパンが正規に用意しているフェラーリプレミアムオーナーシッププログラム(残価設定ローン)を使った購入プランの一例だ。
どういうことか大雑把に見ていくと、残価設定ローンでクルマを買う場合の生命線となるローン最終回の支払額(=ローン終了時の価値)がフェラーリはなんと最大で75%と激高。
金利2.9%の3年36回ローンで488GTBを購入する場合、まずこの時点で総支払額から約2350万円が差し引かれ、諸々考えると1000万円を3年36回で返済する感覚となる。
ならばローンの頭金として750万円を用意できれば(レクサスが買えてしまうが……)、残り250万円÷36回=月々約7万円の支払いという計算が、ざっくりとではあるが成り立つ。
この購入プラン、当然ながら捉え方は人それぞれであろう。しかし、1つの考え方としてはアリだ(アリか?)。
例えば1000万円前後でF355など中古のフェラーリを買うために、コツコツと貯金してきて、目標額が貯まった場合。
あるいはマイホーム購入のために貯めたお金はフェラーリを買うために使ってしまおう、という超マッドなクルマ好きであれば、受け入れられる借金ともいえるのではないだろうか。
きっと出てくる懸念として「フェラーリは維持費が掛かる」ということもあるだろう。たしかに、特に残価設定ローンを使ってクルマを買う場合には、事故や盗難、災害でクルマを失ってしまった場合に備え車両保険への加入は必須であろう。
またクルマがクルマだけにちゃんとした駐車場も必要になり、その費用は小さくないだろう。
だが、定期的なメンテナンス費用に関してはフェラーリには車両価格にエンジンオイル交換に代表される7年間のメンテナンスプログラムが含まれている。
さらに新車保証も3年間つくのでさほどお金は掛からないと考えていいだろう。
3年間の期間限定となるにせよ、「新車のフェラーリを所有した」という思い出やフェラーリだけが与えてくれる特別な時間を得られるこの残価設定ローン、クルマ好きなら一考の価値はあるのではないだろうか。
フェラーリの残価設定ローンを見ると「もしや」と気になり、他の超高級車の残価設定ローンのプランも調べてみた。
■ランボルギーニは頭金300万円からOKです!!
まずフェラーリと双璧を成すスーパーカーであるランボルギーニ。車両価格約2973万円のウラカンクーペを前述した488GTBと同じ3年36回の残価設定ローンで購入する場合を考えよう。
3年後のウラカンの価値は約55%となる1651万円。価格がさほど変わらない488GTBとは残念ながら大きな差がある。
そのため頭金として仮に800万円を用意しても、月々の支払は約23万7000円(金利は1.79%と低く、諸経費やオプションの代金として想定した200万円も含む)。
フェラーリに比べると現実味は一気に下がる。
またウラカンクーペと車両価格が近いSUVのウルス(約2816万円)の場合は、新規参入ということもあるのか3年後の価値は約60%となる1694万円と若干高い。
そのためウラカンクーペと同様に諸経費やオプションのための200万円を加えても、頭金800万円を用意した3年36回の月々の支払は約18万円とやや現実味を増す。
続いてウルスの直接的なライバルではないが、超高級SUVの新規参入としてベントレーベンテイガ(ベーシックなV8で車両価格は1994万6000円)を試算してみた。
ベンテイガも3年後の価値はウルスと同じ60%と高めの1200万円で、オプションと諸経費のための100万円を加えてみる。
すると600万円の頭金さえ用意すれば3年間36回の月々の支払は約10万7000円とずいぶんと現実的なプランとなる。なんだか買えそうな気がしてくるから恐ろしい。
ちなみにポルシェの残価設定ローンは3年後の価値が(現実はいい方向に別としても)約40%と低く、残価設定ローンを使うメリットは小さそうだ。
といったことを考えると中古車の人気が高いフェラーリのリセールバリューはやはり驚異的で、著名な芸術品のような存在であること、資産価値の高いクルマの最高峰なのが、改めてよく分かる。
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