■残価設定ローンには諸条件がある
ここまで非常に気になる残価設定ローンを紹介してきた。しかし実際には頭金などの諸条件があり、ローンを組めないなどの場合もある。
筆者が取材を通じて調べて条件は以下のとおり。詳細はディーラーなどで確認されたい。
【フェラーリ】
フェラーリの場合、購入には車体価格の20%がデポジットとして必要。デポジットをそのまま頭金にすることもできる。
いずれにせよ車体価格の20%、3500万円のフェラーリなら700万円程度は必要。ローンはローン会社の審査が通れば、組める。
【ランボルギーニ】
ランボルギーニも購入には申込金として300万円が必要となる。その300万円をローンの頭金にできるので、最低の頭金は300万円。フェラーリ同様にローン会社の審査が通ればOK。
【ベントレー】
審査次第で頭金0円の残価設定ローンも組めるとのこと。
フェラーリのような75%の残価率ではないにせよ、元々が現実的な価格で3年後の残価率が高く設定されるクルマも多い。
つまり少ない負担でいいクルマ、楽しいクルマに乗れるという例も紹介しておこう。
【ミニ】
3ドアのベーシックグレードのONEのMT(238万円)だと、3年後の価値は58%で約128万円となるため、頭金50万で月々の支払いは2万5000円程度。
【トヨタMIRAI(723万6000円)】
4年後の価値が50%で約360万円差し引かれる。同時に国からの購入補助金が202万円、東京都などであれば都道府県からの補助金も101万円出る。
つまりさらに303万円差し引かれ、諸経費などを含めたおおよそ120万円を4年48回で支払うと毎月の支払いは2万5000円程度。安いぞ!!
【まとめ】
残価設定ローンには設定よりも多く走行してしまった場合や、過大なキズによる査定の減点が最終的な価値に大きな影響を与えることもある。
しかし、フェラーリを筆頭に通常のローンと同じ支払額で高額車に乗れるというのは事実であり、今ではクルマの買い方の大きな柱なっているのも事実だ。
そう考えると、無理のない範囲で残価設定ローンを使い夢だったクルマに乗るというのも、大変意義ある選択肢なのではないだろうか。
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