■よりドライバーズカーになった?
そして、急勾配セクションでの試乗ではトルクフルなパワーユニットの恩恵を味わうことが出来た。重さやかったるさを感じることなく、グイグイと急勾配をストレスなく登っていくのは頼もしい。
コーナーリングもあったが、ここではこれまでのクロストレックに比べて、ステアリングインフォメーションが増えている感触で、よりドライバーズカーになったというか、ストロングハイブリッドモデルの方が、運転が楽しい仕上がりとなっている。
ただ急勾配で気になるポイントもあった。それが、エンジンブレーキの弱さだ。最もエンジンブレーキを効かせても、ノーブレーキでは心もとない雰囲気であった。
加速に関しては鋭いレスポンスを見せてくれたが、全域でダイレクト感がある訳ではないと言える。ただ、重量増に合わせてキャリパーも大きくなっているので、この辺りはスバルとしても対策しているということだろうか。
【画像ギャラリー】スバル大本命のストロングハイブリッドはどうなる? 新開発e-BOXERでますます魅力度アップなクロストレックを隅々まで是非(40枚)画像ギャラリー■悪路走破性はより高く!
そして、スバルの真骨頂でもある悪路での試乗も行った。試乗コースは芝生がメインであるが、雨の影響でぬかるんだポイントもあった。まさにスバルのシンメトリカルAWDを試すには絶好のコンディションと言える。
正直、サーキット走行経験は比較的豊富な筆者だが、このような悪路での走行経験はほとんどない。そんな筆者でもストロングハイブリッドになったクロストレックならば悠々と走破することができた。
これはバランスに優れているシンメトリカルAWDで、動きが読み取りやすいというのもあるが、新しいストロングハイブリッド化による恩恵もあった。
大出力のモーターで駆動することが可能となったため、より緻密なトルク制御が出来るようになったのだ。ここで、駆動用モーターをフロントとリア、それぞれの駆動にわざわざ用意したスバルらしいこだわりの真価を感じることができた。
ストロングハイブリッド化はスバルのシンメトリカルAWDの利点を更に生かすものであったのだ。
ブレーキタッチやエンジンブレーキなど「もう少しここが…」と思う部分はないことはないが、スバル初めてのストロングハイブリッドと考えると、今後まだまだ煮詰まっていくことだろう。初めてとしては完成度が比較的高いと感じた。
今後、このパワーユニットは他の車種にも追加されていくことだろう。スバルの今後を担うパワーユニットとして期待が持てる試乗であった。
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コメント
コメントの使い方e:HEVも差額かなりですしね。でも考えてみたら先人たる欧州メーカーでも真似できない程の協調制御とバッテリマネジメントを達成してて
様々な車種に設定してる上に差額も抑えてるトヨタ車が、変態的ってだけなのかもね