Eクラスについにワゴンが登場。実用性も高く、根強いファンを持つメルセデスのステーションワゴン。そのなかでもEクラスは「半自動運転」ともいえる、インテリジェントドライブをセダンに標準搭載して話題になったモデルだ。
そこに1820Lもの最大容量を持つラゲッジスペースがつくとなれば、ファミリーユースにもぴったりなモデルだ。安全性を高めたメルセデスEクラスの新しい選択肢をみていこう。
文:WEBベストカー編集部/写真:ダイムラー
ステーションワゴンの素性に迫る
1978年登場のW123のTモデルが始祖となり約40年の歴史を誇るのがEクラスステーションワゴンだ。愛される理由は安全性能をはじめさまざまあるが、まず最初に実用性の部分にクローズアップしよう。
注目したいのがその荷室空間だ。当然大きな荷物を頻繁に運搬するのならばミニバンなどが有利に思えるが、荷室容量の数値だけを見てみるとそうとも言い切れない。
Eクラス ステーションワゴンの荷室容量は1820L。この数字だけではピンとこないが、実は国内最大級のミニバンであるトヨタ アルファード(6:4分割シートグレード)の荷室容量は1891L。
Lクラスミニバンとほとんど変わらない積載容量を持っているから、ベースとなっているセダン的な使い方に加えて、ビジネスやレジャーなどさまざまな用途にも対応する。
そんな高い実用性も世界で累計5000万台を販売したEクラスステーションワゴンの魅力だろう。
ちなみに「初代」であるW123 Tモデルの荷室容量は879Lだったから、40年近い年月で1000L近く荷室容量が増加したといえる。ボディの大型化のみならず、シートのフラット化など多くの技術の賜物ともいえる進化だ。
安全性能は最上級クラス
メルセデス、特に今回紹介するEクラスは安全性能でいえば最上級クラスのSクラスを凌ぐ実力の持ち主だ。
Eクラスに搭載される「インテリジェントドライブ」と総称される数々のシステムは安全性の向上、そしてドライバーへの負担低減という新たな使命も帯びている。
そのなかでも「ディスタンスパイロット・ディストロニック & ステアリングパイロット」と呼ばれる追従走行型のクルーズ・コントロールに、ステアリングアシストがついた機能はまさに半自動運転と呼べるもの。
ステレオカメラ、マルチレーダー、長距離レーダー、超音波センサーなど多くのテクノロジーを駆使して、ドライバーの負担を軽減し、そして万が一の緊急事態にも対応する。
またハイテクばかりではなくボディの作り込みに関しても、これまでメルセデスが培ってきたノウハウが投入されており、強固なボディシェルを構成している。
今回のEクラスステーションワゴンでもリアセクションはセダンの流用ではなく新たに作り直し、荷室と乗車スペースが繋がっているステーションワゴン特有の振動などを抑えている。
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