SKYACTIVテクノロジーでノリに乗っているマツダが、年の瀬も迫る12月15日に新型CX-5を正式発表した。
パッと見は変化がないようにも思えるが、目に見えない部分がしっかり”深化”しているという。
「ドライバーのみならず同乗者も笑顔にするSUV」をキーワードに、ドライバーが運転して気持ちいい、パッセンジャーも安心して快適に乗れる。そんなCX-5の概要を紹介したい。
文:WEB ベストカー編集部/写真:平野学、マツダ
エクステリアは微妙な変化に留まった?
エクステリアのテイストに関しては先代のキープコンセプトといったところ。特徴的な台形状のグリル、バンパー下部の形状なども先代と似ている。
大きな変更点としてはグリルがメッシュ形状になったこと、前後トレッドを10mm拡大したことが挙げられる。
感覚的にいえば先代の柔和な印象から「キリッ」としたマスクに変わったといったところだろうか。
カラーリングの進化も同時に行われていて、コンセプトカラーの「ソウルレッドプレミアムメタリック」が「ソウルレッドクリスタルメタリック」に。赤みが深くなっているのが特徴だ。
パワートレインはキッチリと進化を遂げる
CX-5のパワートレインは2.2Lディーゼルと2.0L/2.5Lガソリンのラインアップは変わらず。
2.2Lディーゼルエンジンはアクセル操作に対するクルマの反応をよくする「DE精密過給制御」を導入し、ディーゼルエンジン特有のタイムラグを減らす工夫がなされている。
さらにはピストンピンに組み込まれたナチュラル・サウンド・スムーザーの導入でノック音を低減するなど、ディーゼルエンジンのネガな部分を消す工夫がてんこ盛りだ。
2.0Lガソリンエンジンは13.0の高圧縮比、排気システムの高効率化で優れた燃費を実現。
いっぽうの2.5Lガソリンエンジンはピストンのオイルリングに上下非対称の形状を採用し、ピストン周りの油膜の厚さを最適化。こちらも燃費の向上を図っている。
ハンドリングと安全性の向上は?
マツダといえば「人馬一体」という四字熟語が真っ先に思い浮かぶはず。ロードスターだけの合い言葉ではなく、いまではマツダのラインナップすべてを網羅するものだ。安全に、そして快適に楽しく。
それが「人馬一体」の理想型だ。今回のCX-5で取り入れられた主な改良点は以下のとおり。
- ・電動パワステのリジットマウント化
- ・Aピラーなどに超高張力鋼板を導入し、先代比15.5%アップのねじり剛性
- ・Gベクタリングコントロールを標準装備
- ・マツダ・レーダー・クルーズ・コントロールの導入
Gベクタリングコントロールは最近のマツダラインナップへの導入が拡大している装備。
詳しい説明はこちらをご覧いただきたいが、この装備でワンランク運転がうまくなったと感じるオーナーも多いようだ。それ以上に注目はマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)導入だろう。
MRCCは従来の30km/hからの作動範囲を、0km/h、つまり停止状態からも稼働できるように進化させた。これにより渋滞時の追従走行を可能にしており、従来モデルから大幅に使い勝手が向上。
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