クーペにターボエンジンのスカイラインが戻ってくる!!
北米ですでに発売が始まっているインフィニティQ60は、日本市場では次期スカイラインクーペとして2017年中に導入される予定だ。注目は405psを発揮する3LのV6ツインターボエンジン。
さらにエクステリアも日本車離れしたルックスで、動的、そして静的にも存在感が輝きそうな1台だ。松田秀士氏の北米試乗インプレッションをお送りする。
文:松田秀士/写真:日産(Infiniti)
ベストカー2017年1月10日号
流麗なクーペにため息がもれる
V37型スカイラインクーペとして、2017年に国内市場へ導入されるのではないかと噂されるインフィニティQ60。ワールドカー・オブ・ザ・イヤーのアメリカ試乗会で初体験してきた。
とにかくシルエットが素敵!! 流れるようなサイドビューは美しいのひとこと。サイドウインドウのメッキモールがピカピカして高級感がある。ロサンゼルスの強い日差しに反射していたのが印象的だ。
どの角度から眺めても、美しくカッコいい。デザインは、ほぼ満点といってよいのではなかろうか。
インテリアも素材の高級感が高く、操作系のスイッチ類も適材適所に配置され、快適と質感を両立させている。試乗会場の拠点となったパサデナは、なかなかお洒落な街で、欧州系高級車に出会う確率が高い。
そんな中でも、Q60は決してケバケバしくなく、品のある高級車として引けを取らないデザインだ。
ドライバーズシートに座るとポジションは低い。ドライバーがクルマの一部に溶け込んだようなフィット感が高い。
よって、ドライビングポジションも少し寝た感じのスポーティなもの。もちろんこれは、私の好みのポジションにセッティングできるということで、もっと立ち気味のセットアップも可能だ。
ただ、このシルエットには、フォーミュラーカーをドライブするような、ドライビングポジションが似合う。そう、思えるほどに内外のデザインがスポーティでお洒落なのだ。
V6ツインターボの咆哮に息をのむ
アクセルを踏み込む。低速域からとてもスムーズに加速する。パサデナの街を流す自分を想像するだけで嬉しくなる。こんな風に感じる日本車(栃木で作っているのだから)は久々。
乗り心地は硬すぎず柔らかすぎず、ちょうどよい印象だ。
街を後にして、高速道路に入る。そこで、しっかりとアクセルを踏み込んでみる。これまでスムーズだった回転フィールに、一気に火が入ったように唸りを上げ、蹴飛ばすように加速。
身体全体が加速Gで押し付けられるが、シートのフィット感がしっかりしているので、恐怖は感じさせないが明らかに速い。
そのエンジンはV6、3Lツインターボでなんと405ps/48.4kgm。このエンジン、出来がかなりよさそうだ。高回転域での振動感も小さいし、どの回転域からでもアクセルに機敏に反応してくれる。
ちなみに同じV6、3Lツインターボで304ps/40.8kgm仕様のエンジンも用意されている。
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