月に200店のディーラーを回る遠藤徹氏。その遠藤氏が足で稼いだディーラーでの最新情報を毎回お届けするのがお馴染みの「地獄耳スクープ」。
今回は再編のウワサが途絶えないトヨタのセダン、待ち遠しいワゴンR、そしてダイハツの軽自動車戦略に迫ります。
文:遠藤徹/写真:トヨタ、スズキ、ダイハツ
ベストカー2017年2月10日号
トヨタのセダンに再編の動きあり
トヨタは今年8月から年末にかけてカムリ、クラウンと次世代セダンシリーズを投入しますが、これに合わせ、アッパーミディアムクラスとラグジュアリークラスのセダンを再編する見込みです。
アッパーミディアムはカムリのほかSAI、マークXがありますが、次期型カムリを投入する際、統合してSAIとマークXは廃止すると思われます。
カムリはカローラ店、マークXはトヨペット店の各専売モデル、SAIはトヨタ全系列店扱いとなっています。次期型カムリは単独ないしは姉妹車構成とし、全系列店扱いになる見込みです。
マークXは昨年10月下旬にビッグマイナーチェンジしたばかりであり、しばらくは継続販売し、以降1年程度でモデル廃止とする見込みです。
SAIは当面継続しますが、売れゆきは激減状態にあり、今後1年程度で廃止する可能性が強いです。
今秋レクサスLSが世代交代しますが、LCで一新されたプラットフォームを採用し次期型クラウンも共用すると思われます。
次期型カムリはクラウンとともにトヨタの次世代クルマづくりの考え方である「TNGA」が導入され、これのレクサスバージョンは「LNGA」と称され、LSがその第1弾となりそうです。
ワゴンRの新型がなかなか登場しないワケ
スズキはワゴンRの次期型モデルを1月末に発表、2月から発売する予定でスケジュールを組む準備をしていますが、国土交通省の認可遅れで、現在立ち往生状態となっています。
スズキ店はユーザーからの問い合わせに「準備はしているが発表、発売日は未定状態」と答えざるを得ない状況にあります。従来モデルは11月末時点で生産を終了しているので、ほとんどの販売店は在庫を持っていません
中古車展示場を併設している扱い店は未使用中古車を売って対応しています。したがってワゴンRの新車販売台数は1月いっぱい売るタマがないため、激減状態になるのは必至の情勢です。
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