“NSX”ばりの男前フェイス!!　「ブレンボ」搭載が走りのホンダ”ぽい?　アキュラ「新型電動SUV」が26年北米で市販へ

　北米ホンダの高級ブランド・アキュラが、新型EV「RSXプロトタイプ」を世界初公開した。次世代EVプラットフォームと独自ビークルOSを搭載し、デザイン・走行性能・エネルギー活用の全方位で進化。2026年後半の米国発売に向け、モントレー・カー・ウィークでお披露目される。

文：ベストカーWeb編集部／写真：ホンダ

アキュラの次世代EV戦略を象徴する「RSXプロトタイプ」

　2025年8月14日、アメリカン・ホンダモーターは米国カリフォルニア州で「Acura RSX Prototype（アキュラ・RSX・プロトタイプ）」を世界初公開した。2024年のモントレー・カー・ウィークで発表された「Acura Performance EV Concept」をベースに開発され、アキュラブランドの次世代EVの方向性を示す重要モデルとなる。

　量産モデルは、ハイブリッドを含むICE（内燃機関）搭載車とEVを同一ラインで生産する柔軟な体制を整え、オハイオ州メアリズビル四輪車工場で製造。米国市場での発売は2026年後半を予定している。

独自プラットフォーム＆ASIMO OSで“超・個人最適化”

　RSXプロトタイプは、ホンダが独自開発した次世代EVプラットフォームを採用した初のモデルだ。さらに、同社の新型ビークルOS「ASIMO OS」を搭載し、ユーザーの好みや運転行動を学習して最適化。パーソナライズされた走行フィールを提供する。

　パワートレーンはデュアルモーターのAWDを採用し、フロントにはスポーツカー同様のダブルウィッシュボーンサスペンション、ブレンボ製ブレーキを標準装備。低重心設計と合わせ、没入感のあるドライビングが可能だ。

　このあたりはさすがにホンダらしいところ。EVとなるとどこか無機質なハンドリングも増えるケースが多いので、ぜひ乗ってすぐにアキュラらしさを感じるモデルだと嬉しい。

イカしたエクステリアは特にフロントがすごい

　エクステリアは「Performance EV Concept」の意匠を受け継ぎ、クーペライクな流麗なシルエットに力強く彫り込まれたサイドパネルが印象的だ。21インチの大径ホイール、張り出したホイールアーチ、短いオーバーハングが走りへの期待感を高める。

　フロントはアキュラ独自のダイヤモンド・ペンタゴングリルを進化させ、上下二分割風のヘッドライトデザインを採用。デイタイムランニングライトのシャープなラインが先進性を際立たせる。

　RSXプロトタイプは8月15日の「The Quail」、17日の「Pebble Beach Concours d’Elegance」で展示される。ビンテージカーから最新ハイパーカーまで集う場で、アキュラの未来像を世界中の自動車ファンにアピールする場となるだろう。