ビターラブレッツァを機にディーゼル廃止でガソリンシフト!?
これは筆者の個人的な見解だが、インドで販売される低価格帯のディーゼル車は廃止となり、ビターラブレッツァを含めガソリン車のみに移行するのが濃厚に思う。
理由はBS4からBS6に一気に厳しくなったインドの排ガス規制を考えると、スズキの1.2LディーゼルエンジンがBS6をクリアするのは、技術的には可能だとしても、コストを考慮すると、販売価格の値上がりにより商品として成り立ちにくくなるか、商品性が低下するからだ。
これは厳しくなる一方の排ガス規制を頭に置くと世界各国同様で、高額車やディーゼル化による値上がりを燃費の良さで確実にペイできるSUVや大型ミニバン、ベンツなど高い価格を付けられるプレミアムブランドでないと、コスト面でもディーゼル乗用車の生き残りは難しいだろう。
しかし、逆に考えればマイナーチェンジされたビターラブレッツァの価格は発表されていないが、ガソリン車となることで値下げとなる可能性も高く、これはこれで朗報と捉えるインドのユーザーもいるに違いない。
海外で売れ筋!! 3列SUVのXL7が「復活」
インドや東南アジア圏で販売されるスズキ車には「XL6」という、ホンダ BR-Vや三菱 エキスパンダーのライバルとなる6人乗り3列シートのSUVがある。
こちらは1.5Lガソリンエンジン+マイルドハイブリッドを搭載し、ボディサイズが全長4445mm×1775mm×全高1700mm。
このXL6を7人乗り3列シートとしたのが、インドネシアで発表された「XL7」である。
XL7のインドネシアでの価格は2億3000万~2億6700万ルピア(日本円換算で約184万円~213万6000円)で、インドネシアで生産されるXL7は、周辺のアジア諸国や中南米にも輸出される計画だ。
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ビターラブレッツァ、XL7とも4WDや安全装備の整備、各部のクオリティの向上といった日本向けの対応を行い適価で販売されれば、ビターラブレッツァはロッキー/ライズの対抗馬、XL7は日本で販売される日本車にはないジャンルとして、成功する可能性は充分にあると思う。
それだけにスズキには、この2台の海外専売車の日本導入を前向きに考えてほしいところだ。
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