3月20日(月・祝)に鈴鹿サーキット交通教育センターにて行われた、ベストカー×Moduloの「ドライブModulo」。
Moduloの開発者をはじめ、Modulo開発アドバイザーの土屋圭市氏、現役GTドライバーの松浦孝亮選手など豪華ゲストも勢揃い。完売御礼の体感試乗会の”アツい”1日をレポート!!
文:WEBベストカー編集部/写真:池之平昌信
Moduloとはなんぞや? 公道、クローズドコースで1日体感
わかっているようで、わかっていない。知っているようで、詳しく知らない。最高の乗り味、そして安定感を誇る”Modulo”のラインアップ。
ホンダの純正アクセサリーを作るホンダアクセスがプロデュースする”Modulo”は、高速道路やワインディングロードでも気持ちよく、狙いどおりのラインで安心感を高く感じながら走れる。
コンプリートカーの”ModuloX”が昨年10月にステップワゴンに設定されて以来、実際にスパーダなどの標準車との違いはどんなものか? といったカスタマーが多かったそうだ。
そこで今回ベストカープロデュースで、Moduloを丸一日体感していただくイベントを20組限定の予定で募集を開始したものの、好評のため25組に急遽拡大して開催。
土屋圭市さん、松浦孝亮選手、そしてModuloの開発陣も登場したスペシャルイベントだ。
会場は三重県の鈴鹿サーキット交通教育センター。晴天の鈴鹿から、熱いイベントの模様をお届けしよう。

公道試乗の助手席はあの人たち
午前のプログラムはModuloXを使った公道試乗。鈴鹿サーキットの周辺をグルッと回る所要時間約15分のコース。
下りながらのコーナリング、轍のある国道など、バラエティーに富んだ道がModuloの足回りに挑む。
しかも当日はなんと助手席にその足回りの開発に携わった土屋さん、松浦選手、さらにModuloの足回りを統括しているエンジニアが乗車。
あれこれ感じたことを話しながらの15分のドライブで、参加者も得たことが多かったようだ。車内での会話を記録していたのでご紹介しよう。
参加者の男性「なんかしっとりしますね。スポーティだと聞いたんだけど固くない!!」
土屋さん「そう、しっとりするのに固さは要らないんだよね。ひとりで乗るスポーツカーじゃないから」
参加者「フラフラもしないし、これなら安心感も高いです」
土屋さん「いまの段差乗り越えた時の感じ!! わかった? あれがModuloのしっとり感」
参加者「これすごくわかる〜。なんだろう、トントンッて乗り越える。標準車のスパーダより80万円くらい高いんですよね?」
土屋さん「高く感じるかもしれないけれど、アフターパーツで同じクルマを作るなら、その費用は80万円では収まらないよ。
ホンダアクセスがメーカーの設備と経験、そして優秀な開発ドライバーをフル活用したから実現できた1台だよ」
ドリキンの隣でドライブなんて……、それだけでも羨ましい。松浦選手や、開発者とのセッションでも継ぎ目を乗り越えた時の質感を伝える参加者が多いこと、多いこと。乗ればわかるその質感、それがModuloXだ。


Moduloの車両でプチオートテスト
午前中のもうひとつのプログラムはクルマの大運動会。バックギアを使ったジムカーナとして、近年人気を集めるオートテスト風のプログラムだ。
パイロンスラロームを経て、前向きで駐車。そしてダーツで風船を割った後に、バック駐車をしてスタート時点に戻ってくるというもの。
ゲーム要素もありながら、「走る・止まる・曲がる」の3要素が備わったクルマでないとかなり難しいゲーム。
当日はModuloXのN-ONEとN-BOXが使用車両として用意された。どちらも基本設計に軽自動車でかなりの人気を誇る車種だが、車高も高く、タイヤの絶対的なグリップだって限られている。
しかしModuloのサスペンションで上質感を得た2台は低速のスラロームもなんのその。
細かな動きが必要なオートテストだけに、ガチガチしていない上質なセッティングのModuloは一般参加者にも挙動が分かりやすい。
マイルドだけどしっかり粘る、その質感はハイトのあるN-BOXでもより一層の安心感を与えたようだ。
当日はなぜか風船が割れないトラブルもあったが、全員が景品をゲットできたぞ。老若男女問わず楽しめるのがこのオートテスト風運動会。今後のModuloイベントでもきっと体験できるはずだ!!


NSXもビックリ!? S660、N-ONEがここまで曲がる
午後は土屋さんと松浦選手による同乗走行。使用車両はS660(土屋さん)とN-ONE ModuloX(松浦選手)。
ミニジムカーナを交通教育センターに設定。限界の挙動を超えた際にどのような動きをするのか、プロが日常では体験できない挙動を見せるという主旨だ。
もちろん百戦錬磨のプロドライバーだからできるワザ。Moduloのセッティングを加えられたクルマなら安心感を高めつつ、プロドライバーの超速操作を受け付ける。世界を見てきたふたりからしても完成度はかなり高いようだ。
圧倒的なS660 モデューロ仕様の運動性能、そして土屋さんのドラテク。安全運転の極致がモータースポーツにもつながるのだ。ぜひ動画でご覧いただこう!!

S660のドリキン同乗走行の様子は動画でどうぞ!!
パイロンスラロームでModuloXの乗り味をチェック
鈴鹿サーキット交通教育センターが誇る直線200mのブレーキコースにて、Moduloサスペンションの乗り味を徹底チェック。
ステップワゴンModuloXの開発責任者と、Moduloの乗り味の統括責任者が同乗しているので、疑問におもったことを質問攻め。
とにかく質感にこだわったこと、高速域での走行安定性にこだわったことなど、開発現場からの熱い思いを聞くことができたようだ。
スラロームではハイトのあるステップワゴンながら、ふらつくこともなく、トータルでのセッティングの実力を見せつけた。
60km/h程度の速度域でも安定感を感じるエアロパーツ、そして熟成されたサスペンションやボディパーツのセッティングでトータルバランスを体感。ますますModuloXに夢中になった瞬間のようだ。

サインも写真撮影もウェルカム!! こんなイベント今後もやります
今回のイベントは9:00〜15:00までギッシリのプログラムで、なんとお弁当込みで3000円というバーゲンプライス。
これだけ多くのクルマに乗ることができて、さらにはゲストの2人にサインや写真撮影も気軽に頼めちゃう。応募者本人だけではなく、同伴者も一緒に体験できたうえに、他では手に入らないプレミアムなお土産もついてきちゃう。
「大満足」「夢のような1日だった」という感想が溢れたイベントだった。
なかなかディーラーでも試乗ができないModuloのクルマたちだから、このイベントでその魅力に気付くという参加者も。
さらに当日は新旧NSXのModulo仕様の展示など、豪華な展示物も魅力的だったという声も多く聞かれた。安心感が高く、かつ上質に引き締まった乗り味。
今回は三重県での開催となったが、今後は全国でModuloモデューロを味わっていただく楽しいイベントも計画中。ぜひ次回はベストカーと一緒に上質な乗り味のModuloを体験しませんか?



鈴鹿サーキット交通教育センターはこんなところ
会場となった鈴鹿サーキット交通教育センターは由緒正しい交通教育の要だ。
鈴鹿サーキットというとF1やスーパーGTなどモータースポーツの聖地の代名詞になっているが、モータースポーツゲートすぐ横の交通教育センターにもぜひ足を運んでほしい。
と、いうのもこの交通教育センター、ドライバーの目的別でレッスンを行ってくれるので運転スキルの上達がメキメキ進む!!
2段階に分かれていて第1段階の“1st”では、はじめての参加者を対象にドライビングチェック ベーシックコースが設定されており、ベテランドライバーも「運転のクセ」を見抜いてもらえる。
また、運転に自信のない人には、ペーパードライバー対象のレッスン、そして女性専用のコースも用意されているので、安心して参加できる。
第2段階の”2nd”ではデータでドライビングをチェックする「ドライビングチェック テクニカルコース」をはじめ、滑りをコントロールする楽しみを学ぶ「スキッドコントロールコース」、さらにS2000を使ったFR車の特性を理解する「S2000 スキッドコントロールコース」が設定されている。
プロドライバーでも攻略が難しいと評判のスキッドコントロールで楽しく、安全にクルマのコントロールを学ぼう!!
マイカーを持ち込む”3rd”では“走る・止まる・曲がる”を学ぶ「マイカースポーティコース」や、滑る路面でマイカーを制御する「マイカースキッドコントロールコース」を設定。
ここまでレッスンを積めばより安全に、そしてより楽しく運転をすることができること間違いなし。まずは”1st”から受講するのがルールだ。
料金など詳細は鈴鹿サーキット交通教育センターのホームページまで!!
http://www.suzukacircuit.jp/stec/
- 〒510-0295 三重県鈴鹿市稲生町7992
- TEL:059-378-0387 (10:00〜17:00)

