マツダは欧州で新型3列シートSUVのCX-80を公開したが、その動きは止まらない!! 中国北京で開催されている北京ショー2024で、どう考えてもマツダ6の後継でいいじゃないか、と思えるサルーン、MAZDA EZ-6を世界初公開したが、それだけではなかった!! これまで存在をまったくスクープされていなかったブランニューSUVのデザインコンセプトモデルのMAZDA創(ARATA)も世界初公開!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:MAZDA
■久々に復活した漢字名称で原点回帰
マツダが出資する中国の現地法人である長安マツダ汽車有限公司は、新型電動車のコンセプトモデル『MAZDA創ARATA(マツダ・アラタ)』を北京モーターショー2024で世界初公開した。
同時に公開されたMAZDA EZ-6が名前のとおりMAZDA6後継と思われるセダンモデルなのに対し、MAZDA創(ARATA)は今人気のSUVとなっている。
マツダは数多くの漢字名称を与えたコンセプトカーを登場させてきた。靭(SHINARI)、流(NAGARE)、雄(TAKERI)、勢(MINAGI)といったモデルがそれにあたる。しかしここ数年はVISION〇〇といった名称のコンセプトカーとなっていたので、久々に漢字名称が復活して、原点回帰した感じを受ける。
■いろいろな要素を盛り込んだ欲張りなデザイン
MAZDA創(ARATA)のデザインコンセプトは、現行モデルのマツダ車同様に魂動(こどう)デザインなのだが、これまでにないテイストが盛り込まれているのがポイント。現行だけでなく過去のモデル、CX-60で始まった新世代の魂動デザインとも一線を画している。
デザインテーマは”SOULFUL+FUTURISTIC+MODERN”というもので、動的な感動と魂動デザイン特有の生命感を融合させているという。まぁ、デザインテーマからわかるとおり、いろいろな要素を盛り込んだ欲張りなデザインということだろう。
マツダでは以下の3点について大々的にアピール
(1)ボンネット先端、フロントバンパー両端、Dピラー内側などに空気の通り道を設けて空力性能を向上させるとともに近未来的なスタイリングを実現
(2)2つのウイングが重なった”クロスウイング”のリアコンビで新しいマツダブランドを訴求
(3)サイドは分厚いドア断面で力強さを表現
このクルマのデザインについての感じ方はいろいろあるだろうが、デザインは優れているがワンパターンで見飽きてきたとも言われているマツダのデザインが、新たな歩みを始めたことは間違いない。
■日本での販売に期待!!
ボディサイズ、パワーユニットなどについての詳細は未公表。同時に発表されたMAZDA EZ-6がBEVとPHEVのラインナップとなると公開されているが、MAZDA創ARATAも同様に純内燃機関モデルは設定されず、BEVとPHEVになると予想している。
アレコレとデザインについて述べてきたが、MAZDA EZ-6が次期マツダ6なら、このMAZDA創(ARATA)はどう考えても次期CX-5でしょう!! となればマツダがデザインに並々ならぬ力を入れているのもうなずけるというもの。
これまでマツダは中国マーケット向けに日本では売っていないCX-4の後継となる可能性は否定できないが、CX-5じゃなかったとしてもMAZDA EZ-6とともにこんな魅力的なモデルを日本で販売しない手はない!! ぜひとも日本で販売してもらいたい。クルマについての詳細は続報を待て!!
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