終売となったマツダ6だが、後継と思しきモデル「EZ-6」が北京モーターショー2024でお披露目された。これがハンパなくカッコいいのだ。とくに丸いテールランプが超ヤバい!! しかも内装だってこれまでのマツダ車と比べると比較にならないほどの未来感!! まずはその全貌を!!!!!!!
文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/ベストカーWeb編集部、マツダ
■マツダ6後継セダンがついに世界初公開!
すでにベストカーWebでもお伝えしていたが、2024年4月10日、長安マツダ(マツダと長安汽車の合弁企業)がベールをかぶったセダンと思しき1枚のティザー画像を公開していた。
この段階でもそのフォルムからわかるとおり、ミドルクラス以上のセダンであることをにおわせていた。折しも、日本ではマツダ6が2024年1月に販売終了をアナウンスしていた。
さらに2023年春の段階でマツダは中国市場での電動車ラインナップを拡充させていくことを発表しており、2024年末から長安汽車との共同開発による電動車を投入していくことを明言していた。
この両社の共同開発について、エクステリアデザインや走行性にかかわる部分はマツダ側が請け負う一方、電動化技術や自動運転などの分野については長安汽車側で進めるといった役割を分けて担当するのだという。
■マツダと長安汽車で得意分野を分担し、2024年末正式販売か?
こういった経緯もあり、今回の北京ショーで公開されたEZ-6はマツダの並々ならぬ注力が込められているのだろう。その証拠に同日のプレスカンファレンスにはマツダの日本社長としては久々に毛籠勝弘社長が海外モーターショー現地に駆け付けたのだ。
プレスカンファレンスの現場で、「マツダは巨大な中国市場における販売規模ではスモールプレーヤーですが、このマツダの独自価値を中国のお客様にしっかりと受け止めていただいていることは、大変うれしいことです。中国におけるマツダブランドの構築については、やはり初代の、通称“マーリュー(馬六)”の果たした役割は大変大きかったと思います。そのスポーティなデザインと走行性能、マツダのラッキーカラーである赤の外板色などで大人気となりました」と先代アテンザ(マツダ6)と中国とのかかわりを語った。
そのうえで「赤色のマーリューは、ここ中国の結婚式で新婦を迎えに行くクルマとして人気だったことなど、皆さまのご記憶にあるかと思います。やがて、商品ラインナップは、マツダ3やクロスオーバーSUVにも広がり、2017年には中国はマツダの中で最多販売国まで急成長を遂げました」と中国市場でマツダ6の持つ功績について続けた。
「この新型モデルは『EZ-6』です。赤いマーリューが与えたインパクトをもつようなクルマを、電動化の時代に再び提案したい。『EZ-6』は、マツダらしいスタイリングや人馬一体の走りを備えながら、長安汽車およびマツダの最新技術を搭載した電動専用モデルです。100%バッテリー駆動のBEVと、エンジンと組み合わせたPHEVの2種類の電動車を用意しており、お客様の嗜好やライフスタイルに合わせてお選びいただけます。この『EZ-6』を中国市場におけるマツダビジネスの新時代を切り開く、そのトップバッターとして今年中の発売を予定します」と毛籠社長は高らかにスピーチした。
実際に公開されたEZ-6の外観デザインはセダンとはいいながらもリアエンドの処理などはファストバック風に仕上げられている。また、フロントマスクの形状とフロントグリルなどは2015年の東京モーターショーで公開された「RX-VISION」のエッセンスも取り入れられているような印象を受ける。
ところで、長安汽車には「深藍」ブランドで販売しているミディアムFRセダンの「SL03」というモデルがあるのだが、EZ-6はマツダ独自のデザインと足回りなどを与えられた事実上の兄弟車的な位置づけとなるようだ。ちなみにパワートレーンは2種類の設定を予定しており、BEVとPHEVをラインアップ予定。
コメント
コメントの使い方大興奮で情報集めに行ったのですが、中国主導デザインなのは、CX-4みたいにむしろ良くなる場合もあった
のでそんなに嫌悪感はないものの、パワートレインがBEVかエンジン駆動の無いPHEVだけというのは
少し、自分や日本のファンが求めてた像と違うのかな、と。クラウンとか乗ってた層が代替品として選ぶ車って感じ