クルマに話しかける時代は、ついにここまで来た。BMWが次世代EVのiX3で投入するのは、AmazonのAlexa+(アレクサプラス)を統合した新世代BMWインテリジェントパーソナルアシスタントだ。操作パネルを核にした未来的ユーザーインターフェースは、もはやSF映画の世界。米ラスベガスで開幕したCES 2026で発表されたその中身を紹介しよう!
文:ベストカーWeb編集部/写真:BMW
【画像ギャラリー】BMW iX3の変なハンドルを見て!(23枚)画像ギャラリーBMW iX3が切り開く「会話するクルマ」という新体験
BMW iX3は、人とクルマの関係を一段引き上げる存在となりそうだ。その最大の理由が、Amazon Alexa+を基盤としたBMW インテリジェントパーソナルアシスタントの進化である。
これまでのクルマの音声操作といえば、あらかじめ決められたコマンドを正確に言う必要があり、使いこなすには多少の慣れが必要だった。しかしiX3では、その前提が大きく覆される。自然な言葉で話しかけるだけでよく、しかも一文の中で複数の質問や依頼を同時に投げかけることができるのだ。
たとえば世界で最も有名な絵画は何かと尋ね、その流れで「そこに連れて行って」と続けると、ナビゲーションまで一気につながる。このAIは大規模言語モデルを用いた生成AIで、文脈を理解し、会話の流れを記憶するのが特徴だ。
クルマが単なる移動手段ではなく、知識を備えた相棒になる。BMWが「インテリジェントなコンパニオン」と表現するのも、決して大げさではない。
これまで車両用AIアシスタントといえばGoogleのGeminiが先行している印象だったが、BMW iX3はそれに先駆けてAmazon Alexa+を搭載。結果として、乗用車としては初めて本格的な生成AIアシスタントを組み込んだモデルという称号を得た格好だ。
CES 2026で初披露され、2026年後半からドイツとアメリカでの導入が予定されているこの仕組みは、クルマと会話する未来を一気に現実のものにした。
フロントウインドウに広がる、ぶっ飛び操作パネルの正体
iX3に乗り込むとまず目につくのが、フロントウインドウ下端にそって左右に広がる、ほそ長ーいディスプレイだ。これはBMWパノラミックiDriveによるもので、視線移動を最小限に抑えつつ、音声AIとの融合を強く意識したレイアウトになっている。
細かな操作を画面で行うというより、必要な情報を常に視界に置き、操作そのものは会話で完結させるという発想。BMW オペレーティングシステムXと組み合わせることで、表示と対話が一体化した未来感あふれるユーザーインターフェースを実現している。
さらにAmazonアカウントと連携することで、音楽配信サービスの検索や再生、ニュースの取得などもスムーズに行える。これはスマートスピーカーをそのまま持ち込んだという話ではなく、走るデジタル空間をクルマの中に構築したという表現がしっくりくる。
BMWはこの技術をソフトウェア・デファインド・ビークルの重要な一歩と位置づけており、今後ほかのモデルにも順次展開していく考えだ。
iX3の操作パネルは、もはやスイッチやボタンの集合体ではない。クルマと人が自然に会話するための舞台装置であり、次世代BMWが目指す世界観そのものを象徴する存在なのである。
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