安全装備もしっかり充実
本誌としてはどうしても走りが気になってしまうのだが、今は安心と安全が重要視される時代。新型ミライースももちろんそこは抜かりなく、最新の予防安全装備「スマートアシストⅢ」を新採用している。
スマートアシストⅢはすでにタントに採用されているものだが、新たに世界最小サイズのステレオカメラを開発できたことで、車高が低く、フロントガラスが小さいミライースにも搭載できるようになったとか。
やはりこの手の技術は日進月歩だ。なお、スマートアシストⅢの価格は6万円。いうまでもなく、その価値は充分にある。
先代ミライースにも従来型の「スマートアシスト」が装備されていたが、今回スマートアシスト「Ⅲ」になってからの新機能は、緊急自動ブレーキが歩行者にも対応できるようになったことと、車線逸脱警報機能の追加と前方だけでなく後方にも誤発進抑制制御機能が付いたこと、
そして、オートハイビームの追加など。また、作動速度域も拡大している。
さらに、スマートアシストⅢ搭載車には軽自動車として初めてフロント2個、リア2個のコーナーセンサーも採用。安心・安全への取り組みはベーシックモデルであればこそ大切という開発陣の思いが伝わってくる。
「カタログ値」でなく「実燃費」に力を入れた
そろそろ本稿のまとめに入ろう。新型ミライースのプラットフォームは先代モデルからの流用となるが、「リアボディ以外は一新しています」(南出氏)というもの。
その結果実現できた80㎏もの軽量化を、JC08モード燃費数値の向上にあてるのではなく、実用燃費の向上と気持ちいい走りに振ったというのが最大のポイントだ。
エンジンはKF型3気筒658ccのみでトランスミッションは全車CVT。エンジンスペックは49ps/5.8kgmと平凡だが、「ぜひ走りの進化を体感していただきたい」と南出氏は自信を見せる。
価格は84万2400円からのスタートで、売れ筋のX〝SAII〟は108万円(2WD)となっている。
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