6月4日にマイナーチェンジを受けたホンダ シビックで、悩ましさが一気に増した。新たにe:HEV RSが加わり、従来のガソリンRSと真っ向勝負になったからだ。Honda S+ Shift付きハイブリッドか、6速MTのターボか。タイプR抜きでも、シビック選びはかなり熱い!
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】同じ「RS」でも違う! シビックのセンターコンソールに注目!(12枚)画像ギャラリー燃費と速さの両立ならe:HEV RS!! Honda S+ Shiftの存在感がデカい
シビックe:HEV RSの価格は465万9600円。2L直噴アトキンソンサイクルエンジン+2モーターハイブリッドを積み、トランスミッションは電気式無段変速機。モーター最高出力は184PS、最大トルクは315Nmで、WLTCモード燃費は24.0km/Lだ。
この数字だけでも強い。だが、e:HEV RSのキモは燃費だけではない。今回のマイナーチェンジで採用されたHonda S+ Shiftが、ハイブリッドの走りに“変速する気持ちよさ”を与えている点だ。モーター駆動を軸にしながら、有段変速機があるかのような駆動レスポンスとシフトフィールを演出。ハイブリッドなのに、走りの盛り上がりをきちんと作ってくる。
さらにRS専用セッティングサスペンション、Dシェイプデザインのステアリングホイール、メタル製パドルシフト、レッドステッチ入りコンビシートなども備える。単なる低燃費グレードではなく、走れるe:HEVとして仕立てられているのがポイントだ。毎日使えて、燃費もよくて、休日にちょっと楽しい。いまの時代のスポーティシビックとして、かなり完成度は高い。
6速MTのRSは唯一無二!! 操る楽しさならガソリンも捨てがたい
一方のガソリンRSは448万8000円。e RSより17万1600円安い。パワートレーンは1.5L直噴VTEC TURBOで、最高出力182PS、最大トルク240Nm。燃料は無鉛プレミアムガソリンで、WLTCモード燃費は15.3km/Lだ。数字だけ見れば、燃費ではe:HEV RSに大きく譲る。
しかし、RSには決定的な武器がある。6速MTだ。いまや国産Cセグメント級ハッチバックで、ここまで本気のMTを選べる存在は貴重そのもの。クラッチを踏み、シフトを選び、エンジン回転を自分で合わせる。その手間こそが楽しい人にとって、これは代えがたい価値だ。
車両重量もガソリンRSは1350kgで、e:HEV RSの1470kgより120kg軽い。全長4560mm、全幅1800mmは共通だが、全高はRSが1410mm、e:HEV RSが1415mm。低く構えたハッチバックを、自分の手足で操る感覚を味わうなら、やはりガソリンRSの魅力は濃い。
では本命はどちらか。万人に薦めやすいのはe:HEV RSだ。燃費、力強さ、快適性、そしてHonda S+ Shiftの楽しさまで手に入る。一方で、6速MTに惹かれるならガソリンRSを選ばない理由はない。合理性のe:HEV RS、趣味性のガソリンRS。シビックRS選びは、正解が2つあるから悩ましいのだ!
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