トヨタの小型SUVで迷うなら、ライズかヤリスクロスか。燃費や先進装備ではヤリスクロスが強いが、毎日の運転で効くのはサイズと小回りだ。5ナンバー幅のライズは、街乗り派にとってかなり現実的な選択肢になる。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】どっちがライズがとまどう!? 先代RAV4っぽくも見える台湾・インドネシア仕様ヤリスクロスがおもしろい!(9枚)画像ギャラリー全幅70mm差は街中でじわじわ効く
ライズのボディサイズは全長3995mm、全幅1695mm、全高1620mm。対するヤリスクロスは全長4180~4200mm、全幅1765mm、全高1590mmだ。数字で見ると、ライズはヤリスクロスより全幅が70mm狭く、全長も185~205mm短い。この差、カタログ上では小さく見えるが、住宅街のすれ違い、狭い駐車場、コインパーキングではかなりありがたい。
とくに全幅1695mmという5ナンバーサイズは、いまやSUVでは貴重だ。最近のコンパクトSUVは“コンパクト”といいつつ幅が広めで、毎日使うと少し気を使う場面がある。その点ライズは、軽自動車から乗り換えても大きさに身構えにくい。視点は高く、見晴らしはSUVらしい。それでいて横幅は日本の道にちょうどいい。このバランスがうまい。
価格面でもライズは強い。Xガソリン2WDは180万700円、Gガソリン2WDでも195万8000円。ヤリスクロスのXガソリン2WDは212万6300円だから、スタート価格ではライズのほうが32万5600円安い。街乗り中心で「大きすぎないSUVが欲しい」という人には、この価格差も見逃せない。
小回りならライズ優勢。でも総合力はヤリスクロスも強い
小回り性能もライズのわかりやすい武器だ。最小回転半径はグレードにより4.9~5m。ヤリスクロスは5.3mなので、Uターンや狭い駐車場での切り返しではライズが扱いやすい。たった0.3~0.4m差と思うなかれ。毎日の買い物や送迎で、ハンドルを切り返す回数が1回減るだけでもストレスはかなり違う。
燃費はどうか。ライズのガソリン2WDはWLTCモード20.7km/L。ヤリスクロスのガソリン2WDは17.9~18.9km/Lだから、ガソリン同士ならライズが上回る。一方、ハイブリッドではライズが28.0km/L、ヤリスクロスは27.8~30.8km/L。燃費の伸びしろや先進装備、走りの質感まで含めると、ヤリスクロスの総合力はやはり高い。
つまり、長距離移動や上級感、装備の充実度まで欲しいならヤリスクロス。だが、普段の買い物、通勤、送迎、狭い道での気楽さを重視するならライズがピタリとハマる。5ナンバー幅で、最小回転半径4.9~5.0m。この“気を使わないSUV感”こそ、ライズの真骨頂だ。
クルマは大きく立派なほどエライわけではない。毎日乗ってラク、停めてラク、価格も現実的。ライズはヤリスクロスより目立つ存在ではないかもしれないが、街乗りSUVとしての扱いやすさではかなりの実力派だ。
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