2026年7月28日に発売されたBYD初の軽EV「ラッコ」。両側電動スライドドアを備えた子育て世代ど真ん中の1台だが、注目すべきは広さや使い勝手だけではない。万一、子どもやペットが車内に残されたとき、クルマ自身が異常を検知してエアコンまで動かす「幼児置き去り検知(後席CPD)」を用意したのだ。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】後席の質感すご!! 上級グレードなんて合皮だよ(4枚)画像ギャラリーミリ波レーダーで動きを監視、約3分後にはエアコンも作動
国産軽にも、電源を切った際に後席の確認を促す「リアシートリマインダー」はある。ただし、後席ドアの開閉履歴をもとに、表示や警報でドライバーへ注意を促す仕組みが一般的。実際に車内の人を検知しているわけではない。
対するラッコの後席CPDは、電源OFFの状態でドアを閉める、または施錠すると自動的に起動。90秒後から車内各所に設置されたミリ波レーダーが監視を始め、子どもやペットなどの動きを検知する。既存のBYD車に搭載されている装備だ。
異常を検知すると、まずオーナーのスマートフォンアプリへ通知。同時にハザードランプとクラクションで約6秒間警告し、周囲にも助けを求める。それでも救出されなければ警告を続け、約3分後にはエアコンを自動始動。車内が26度になるよう作動を続けながら、警報を約30分間繰り返す。知らせるだけで終わらず、救出までの時間を稼ぐところがすごい。
装備されるのは300シリーズ、過信はもちろん禁物だ
この後席CPDは全車標準ではなく、一充電走行距離320kmの300プラスと300プレミアムに装備。価格は300プラスが239万8000円、300プレミアムが249万7000円だ。214万5000円の200には付かないため、子育て世帯やペットと移動する人には、上位モデルを選ぶ大きな理由になる。
注意したいのは、駆動用バッテリー残量が15%以下では作動しないこと。また、アプリから警報を解除することもできない。そもそも短時間でも子どもやペットを車内に残さないのが大前提で、この機能があるから大丈夫という話ではない。
それでも、人のうっかりをクルマが見張り、警告だけでなく空調まで動かす安心感は大きい。日本の家族向け軽自動車にも広がってほしい、命を守る装備だ。
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