高級ミニバンは、ただ足まわりを柔らかくすれば快適になるわけではない。細かな凹凸はしなやかに受け流し、大きなうねりでは車体をしっかり支えたい。新型日産 エルグランドは、相反する要求に電子制御サスペンションで応えるのだ!
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】走りも乗り心地もトップクラスとの声が止まらない!! 新型エルググランドの走行ショットを一挙公開!(12枚)画像ギャラリー100分の1秒で4輪の減衰力を制御!
新型エルグランドが全車に標準装備するのが、「インテリジェント ダイナミックサスペンション」だ。電子制御の連続可変ダンパーを使い、4輪それぞれの減衰力を100分の1秒単位で調整する。
タイトルの「足の硬さ」とは、正確にはショックアブソーバーが伸び縮みする際の減衰力のこと。小さな凹凸が続くザラついた路面では減衰力を小さくし、タイヤから伝わる細かな振動をやわらげる。反対に大きくうねった路面では減衰力を高め、車体がいつまでもフワフワと揺れるのを抑える仕組みだ。
ただしカメラで前方の路面を見て、段差を先読みするわけではない。ステアリングの操舵角や車輪速などからドライバーの操作と車両の状態を読み取り、必要な減衰力を瞬時に計算する。つまり走行中のクルマの動きから、路面状況をリアルタイムで“読む”のだ。
大きく重いミニバンだからこそ必要!
全長4995mm、全高1975mm、車両重量2430kg以上という新型エルグランドは、大きく重いクルマだ。柔らかさだけを重視すれば、うねった路面や車線変更で車体が揺れやすい。逆に足を固めれば動きは安定するものの、細かな振動が車内へ伝わってしまう。
しかもミニバンでは、運転席だけ快適でも意味がない。背の高い車体が大きく傾けば、2列目や3列目の乗員は頭を左右に振られやすくなる。インテリジェント ダイナミックサスペンションはコーナリング時のロールも穏やかにし、同乗者の身体の揺れを抑える。運転のしやすさだけでなく、後席の快適性にも効く装備なのだ。
さらに6種類のドライブモードと連動し、コンフォートではくつろぎ重視、スポーツでは操縦性重視といった乗り味の変更も可能。前後モーターの力を制御するe-4ORCEと組み合わせ、加減速、旋回、路面からの入力をまとめて整える。
豪華なシートに座っていても、車体がいつまでも揺れていては台なし。路面に合わせて柔らかさと踏ん張りを使い分ける電子制御サスペンションは、新型エルグランドを本物の高級ミニバンに仕立てる“縁の下の主役”なのだ!
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