全長5360mm、全幅1930mmの三菱トライトン。日本の街では明らかに規格外で、最小回転半径も6.2mに達する。しかし、数字だけで「街乗りは無理」と決めるのは早い。高い視点と充実したカメラが巨体の扱いをサポートする。2026年2月改良後の現行モデルは、どこまで普段使いできるのか?
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】見た目よりは日本の道路も狭くない!? トライトンの公道走行ショットをご覧アレ!(6枚)画像ギャラリー6.2mより怖いのは長いホイールベース!
トライトンの最小回転半径は6.2m。単純計算では直径12.4m級の円が必要(※外輪タイヤ軌跡)で、狭い道でのUターンや駐車場内の切り返しでは覚悟がいる。電動パワーステアリングでハンドル操作そのものは重くないが、一発でクルリと向きを変えられるクルマではない。
さらに気をつけたいのが、3130mmものホイールベースだ。狭い交差点を曲がると内輪差が大きく、前輪が通過できても左後輪が縁石へ近づきやすい。前方ばかり見ていると、長い荷台側が内側へ食い込む。曲がる前に少し外へ膨らみ、ミラーで後輪付近を意識する“トラック乗り”の感覚が必要になる。
一方、高い着座位置から周囲を見渡しやすく、ボンネットの存在も把握しやすい。全幅1930mmは狭い住宅街で緊張するものの、車体の輪郭をつかめれば、走行中は想像ほど持て余さない。対向車とのすれ違いでは無理に進まず、早めに待避場所を見つける余裕が大切だ。
カメラは助かる! でも全長は消せない
現行トライトンGSRには、移動物検知機能付きマルチアラウンドモニターとパーキングセンサーが標準装備される。上空から見下ろしたような映像で車体周辺を確認できるため、白線との距離や縁石の位置を把握しやすい。リヤが遠いピックアップだけに、バック駐車ではかなり心強い装備だ。
それでも全長5360mmという物理的な大きさは変わらない。駐車区画に入っても前後がはみ出したり、通路が狭くて切り返せなかったりする。街なかで本当に困るのは、運転中より駐車場所を探す場面かもしれない。機械式駐車場はもちろん、平置きでも区画の奥行きと進入路を確認したい。
結論として、トライトンは最小回転半径6.2mでも意外と乗れる。ただし、単純に「小回りが利く」のではなく、視界とカメラで大きさを管理しやすいという意味合いが強い。自宅や勤務先に十分な駐車環境があり、狭い道を避けるルート選びができる人なら普段使いも現実的。巨体をねじ伏せるのではなく、ひと呼吸置いて丁寧に扱う。それがトライトンと街で暮らすコツといえそうだ!
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