■CX-8が登場したことで、ミニバン2車種の生産を終了
マツダの発表資料によると、このCX-8は、「【走りやデザインを諦めたくない。でも家族多友人ともドライブを楽しみたい】と考えるお客さまに対し、多人数乗車の新たな選択肢としてマツダが提案する、3列シートクロスオーバーSUVです」とのこと。
マツダのデザインテーマである「魂動(こどう)」を全面的に採用しており、その上で「走りの楽しさ」を追求している。
またこれは事前に告知していたとおり、マツダはこのCX-8をデビューさせたことでビアンテとプレマシーの年内生産終了を発表(合わせて日産にOEMで出していたラフェスタハイウェイスターも年内販売終了)。
ここがなにげに重要なポイントで、つまりマツダは今後「魂動デザイン」と「走りの楽しさ」を併せ持つ車種【だけ】を開発し、販売していく、ということになる。
本記事タイトルに示したとおり、これこそがマツダの「選択と集中」となる。
現在のミニバン市場を見てみると、特に(ビアンテとプレマシーが所属している)2Lクラスにはトヨタ・ヴォクシー/ノア/エスクァイア、日産・セレナ、ホンダ・ステップワゴンがしのぎを削っており、そこに割って入って存在感を示すのは難しい。
そこで「その市場」からは潔く撤退し、新たな市場へと活路を見出す戦略をとったということだ。
一時期より勢いは衰えたとはいえ、いまだミニバンは市場に対して強い存在感を示している。そんなミニバン市場からの撤退は大きな決断だろう。ビアンテやプレマシーにも根強いファンがいるいいクルマ。
それでもマツダは「選択と集中」に舵を切った。
さらに言えば、ハイブリッド車やPHEVが勢力を伸ばすなかで、「高級SUVカテゴリーでも、ディーゼルエンジンで充分やっていけるはずだ」という決意も示している。
こうした思い切った戦略は、ぜひ支持したい。
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