■ついにダイハツ独自仕様も投入!
販売面では、トヨタ仕様の「タンク」と「ルーミー」に水をあけられる「トール」だが、ついにダイハツ仕様だけのスポーティ&プレミアム仕様を設定。それが「アナザースタイルパッケージ」だ。
カスタム専用のドレスアップパッケージで、メーカーオプションの「スタイルパック」とディーラーオプションの「プレミアムエアロパック」の二つで構成。
スタイルパックには、フェイクレザーとファブリックのコンビシートとメッキアウターパーツ、イルミネーションパックなどをライン装着品のセットとなっており、ディーラーオプションのスポイラーなどを含むエアロパックを組み合わせて完成される仕様だ。
ダイハツ工業によれば、もっと豪華な仕様なトールがあっても良いのではという市場の声に応えたものという。小さいながら、ファミリーカーとしての役目を担える一台であるトールだけに、意外と人気仕様となるかもしれない。
走りについては、DNGAによる取り組みがフィードバックされることを期待したが、特に改良はおこなっていないそうだ。
■姉妹車であるトヨタ「タンク」&「ルーミー」の行方は!?
ダイハツ「トール」がマイナーチェンジを受ければ、当然、姉妹車であるトヨタの「タンク」&「ルーミー」にも同様の改善が図られるはず。しかし、残念ながら、タンクの歴史は、ここで終焉を迎える。
2020年5月からトヨタの全ラインアップが全店舗で取り扱いできるようになり、姉妹車の必要性がなくなったからだ。
そこでマイチェン後は、販売台数の多い「ルーミー」に一本化。これまでトヨタ仕様を整理すると、標準車マスクを「タンク」、カスタム仕様のマスク「ルーミー」として販売してきた。しかもそれぞれのマスクで、標準車とカスタムを別に添えていたので、全部で4種類のマスクがあったのだ。
しかし、今後、ダイハツのトールと同じデザインの標準車とカスタムが導入されるようになる。基本的には見た目の違いだけなので、販売面での影響は、あまりないだろう。
ただ、4パターンの仕様が一気に半分の2パターンまで減るので、トヨタ仕様の個性が薄れてしまうのは寂しい。
その結果、OEMされるスバル・ジャスティも「ルーミー標準車」と「タンクカスタム」のエンブレム違いの組み合わせから、単なるトールのバッチ違いへと改められると見られ、共通化が進む。ルーミー兄弟のバリエーションは一気に縮小されるのは、ちょっと残念だ。
コメント
コメントの使い方