日産「走りのブランド」大攻勢 NISMOバージョン続々登場車を暴く

■スカイラインNISMO

 続いては、より上質なアッパーミドルスポーツサルーンとして期待できるスカイラインNISMO。

 現在、スカイラインはV6、3.5+モーターのハイブリッドと、ベンツ譲りの直4、2Lターボとの2本立てのラインアップだが、そこにトップグレードとしてNISMOが新たに加わることになりそうだ。

 注目のパワーユニットは昨年、北米市場で追加された「レッドスポーツ400」に積まれている新開発のV6、3L直噴ツインターボのVR30DDTT。400ps/48.4kgmを発揮するだけに、BMW M3セダン(431ps/56.1kgm)にも迫ろうかという存在になる。

 もともと北米日産にはIPL(インフィニティ・パフォーマンス・ライン)というインフィニティのチューニング部門がある。

 これはベンツのAMG、BMWのMを意識したブランドとして設立されており、スカイラインNISMOはいわばその日本仕様として設定される可能性が高い。価格は550万~600万円前後と予想。

 現行型スカイラインになってからスポーツ色が希薄になっていたが、このV6、3Lツインターボのパンチはなかなかに強力。

 GT-RのV6、3.8Lツインターボを搭載し、2014年のデトロイトショーで出展された「インフィニティQ50オールージュコンセプト」ほどではないにせよ、久々にクルマ好きをうならせるモデルになりそうだ。大いに期待したい。

■次期型ジュークNISMO

 現行型ジュークにも設定されているNISMOだが、次期型ジュークにも当然用意される。そのベースとなるのは2代目ジュークで、2015年の東京モーターショーに出展されたグリップスのデザインが活かされることになる。現行型以上の過激なデザインも魅力だ。

 次期ジュークにはもちろんe-POWERが設定されるだろうが、NISMOは次期型ジュークのフラッグシップグレードとなるだけに、パワートレーンについては現行型の直4、1.5Lターボから変更される可能性もある。

 現行型では、2011年にスペインで世界最速のクロスオーバーSUVとして公開され、GT-RのVR38DETTを積んだジュークRが注目を集めたが、今度のジュークNISMOも過激なエクステリアとパフォーマンスに注目しておきたい。

■次期型マーチNISMO

 最後はNISMO戦略の末弟モデルとなるマーチだが、いよいよベースモデルのフルモデルチェンジを待つ状況になってきている。

 現行型ではCVT車のNISMOに1.2L、5MT車のNISMO S に1.5Lを搭載しているが、次期型ではe-POWERが設定され、それがスポーツモデルのNISMOになる。

 具体的には130ps級の2lエンジンを発動用にし、新型リーフに搭載されている大パワーバッテリーの容量を4分の1程度にした180ps級のモーターを搭載。次期型マーチのボディには充分すぎるパワーの新世代スポーツコンパクトが誕生する。

 こうしたラインアップを揃えて、トヨタの「GR」スポーツ軍団を迎え撃つことになる。いずれのモデルも登場が楽しみだ。

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