日産「走りのブランド」大攻勢 NISMOバージョン続々登場車を暴く

 日産が昨年のノートから進めているe-POWER戦略を日産車全体の方向性とするならば、もうひとつ大きな柱となるのがスポーツモデルの方向性。それはもちろん、NISMOモデル戦略のことを指している。

 日産は先般、NISMOと並ぶ国内専用スポーツブランドとして「オーテック」の立ち上げを発表。新ブランドではシートやハンドルの素材など、ユーザーの要望に細かく答えるチューニングブランドとして育てていくことを発表した。

 オーテックブランドの第一弾としてセレナが投入されることが発表されたが、本誌ベストカーが掴んだ情報によると、それとともにNISMOブランドの大幅強化も計画されているという。

 本企画では、ベストカースクープ班が掴んでいる「今後NISMOブランドとして登場する日産車」の計画を紹介します。

文:ベストカー編集部
ベストカー2017年12月10日号「Special Scoop ニューモデル一挙公開」より


■現状の5台体制から7台へ、そしてさらに拡大予定

 今秋開催された第45回東京モーターショーでは、新たに新型リーフに早くもNISMOモデルのコンセプトカー(「リーフNISMO」)がワールドプレミアされたほか、同じくセレナNISMOも出展された。

 現在、日産車にNISMOが設定されているのはGT-Rを筆頭に、フェアレディZ、ノート&ノートe-POWER、マーチ、ジュークの5車種だが、前述の2台を含めれば7台体制となる。

 しかし、まだまだNISMOモデルの攻勢はこの先も手綱を緩めないというのが日産に詳しい関係者の証言だ。以下、今後市場に投入予定で開発が進められているNISMOバージョンを紹介していきたい。

■GT-R NISMO2019モデル

 2016年8月のマイチェンで2017年モデルに進化したGT-R NISMOだが、早くもニュルで2019年モデルの高速テスト風景がキャッチされた。

 ホワイトのボディカラーのため若干わかりにくいが、写真を見るとフロントフェンダーの一部がカモフラージュされているほか、ブレーキキャリパーも2017年モデルより大型化されている。

 また、改善を施したNISMO専用のカーボン製フロントバンパーやエアスプリッター装着でダウンフォースを向上させているようだ。

 チューニングに関してもより高速での安定性を向上させたセッティングとなり、足回り中心の変更となりそう。登場は来年8月頃の予定。

■スカイラインNISMO

 続いては、より上質なアッパーミドルスポーツサルーンとして期待できるスカイラインNISMO。

 現在、スカイラインはV6、3.5+モーターのハイブリッドと、ベンツ譲りの直4、2Lターボとの2本立てのラインアップだが、そこにトップグレードとしてNISMOが新たに加わることになりそうだ。

 注目のパワーユニットは昨年、北米市場で追加された「レッドスポーツ400」に積まれている新開発のV6、3L直噴ツインターボのVR30DDTT。400ps/48.4kgmを発揮するだけに、BMW M3セダン(431ps/56.1kgm)にも迫ろうかという存在になる。

 もともと北米日産にはIPL(インフィニティ・パフォーマンス・ライン)というインフィニティのチューニング部門がある。

 これはベンツのAMG、BMWのMを意識したブランドとして設立されており、スカイラインNISMOはいわばその日本仕様として設定される可能性が高い。価格は550万~600万円前後と予想。

 現行型スカイラインになってからスポーツ色が希薄になっていたが、このV6、3Lツインターボのパンチはなかなかに強力。

 GT-RのV6、3.8Lツインターボを搭載し、2014年のデトロイトショーで出展された「インフィニティQ50オールージュコンセプト」ほどではないにせよ、久々にクルマ好きをうならせるモデルになりそうだ。大いに期待したい。

■次期型ジュークNISMO

 現行型ジュークにも設定されているNISMOだが、次期型ジュークにも当然用意される。そのベースとなるのは2代目ジュークで、2015年の東京モーターショーに出展されたグリップスのデザインが活かされることになる。現行型以上の過激なデザインも魅力だ。

 次期ジュークにはもちろんe-POWERが設定されるだろうが、NISMOは次期型ジュークのフラッグシップグレードとなるだけに、パワートレーンについては現行型の直4、1.5Lターボから変更される可能性もある。

 現行型では、2011年にスペインで世界最速のクロスオーバーSUVとして公開され、GT-RのVR38DETTを積んだジュークRが注目を集めたが、今度のジュークNISMOも過激なエクステリアとパフォーマンスに注目しておきたい。

■次期型マーチNISMO

 最後はNISMO戦略の末弟モデルとなるマーチだが、いよいよベースモデルのフルモデルチェンジを待つ状況になってきている。

 現行型ではCVT車のNISMOに1.2L、5MT車のNISMO S に1.5Lを搭載しているが、次期型ではe-POWERが設定され、それがスポーツモデルのNISMOになる。

 具体的には130ps級の2lエンジンを発動用にし、新型リーフに搭載されている大パワーバッテリーの容量を4分の1程度にした180ps級のモーターを搭載。次期型マーチのボディには充分すぎるパワーの新世代スポーツコンパクトが誕生する。

 こうしたラインアップを揃えて、トヨタの「GR」スポーツ軍団を迎え撃つことになる。いずれのモデルも登場が楽しみだ。

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